自転車道の整備とルールの徹底について
私が自転車に本気で乗り始めたのは1997年7月5日からです。それは、本気で自転車を買ったからです。それまでは人からもらったり、中古の安いのを買ったりしていました。そして本気で自転車に乗り出して、自転車ってこんなすばらしい乗り物だったんかとあらためて思いました。自転車は端に手軽な乗り物というだけではなく、先進国に二酸化炭素などの温室効果ガス削減を義務付けた京都議定書が発効されましたが、化石燃料を必要としない、環境にやさしい乗り物です。京都ではCOP3が開かれたこともあって、われわれの年代以上に人には懐かしいかも知れませんが、自転車のタクシー・輪タクが走っています。ベロタクシーという名前です。大きなフードで覆われた三輪自転車で大人2人まで乗せられるそうです。2005年度からは全国10都市で運行されるそうです。また、事務所から事務所などへ自転車で書類を届けるバイクメッセンジャーという会社も東京や大阪にできています。
このように、いまや自転車はタクシー、書類の運搬と環境にやさしく役に立つ乗り物となっています。しかし、私自身自転車に乗っていて色々問題も感じました。その一つが「どこを走ったらええねん」もう一つが「みんなルール守れや」です。自転車が走る環境は大変遅れた状態といわなければなりません。それは政府が自動車中心の政策を取り、高速道路を優先させて建設してきた結果、生活道路の安全対策は後送りにされてきました。増え続ける自転車に対して政府は自転車が軽車両であるにもかかわらず、歩道を通ってもよいとの判断をしました。これが大変な間違いであり、今日の自転車のモラルハザードを助長したと思えてなりません。歩道でも自転車は人の歩く早さより3倍から4倍も早く走ります。しかも、15キログラムほどの金属の自転車が人を乗せて走るのですから、大変危険な車両となります。後ほど述べるマナーの悪さもあってか自転車が絡む事故は年々増えています。日本にも1日も早くヨーロッパのように自転車が安心して安全に走れるような道路環境ができてほしいと思います。
さて、その自転車道ですがなんと言っても魅力的なのは、自転車専用道です。西宮には武庫川サイクリングロードがあります。西宮市のウエッブサイトの西宮の観光によると「武庫川の松並木に沿って一里山町から東鳴尾町までの河川敷、全長7.1キロ。“全線青信号のフリーウェイ”は休日には、家族づれでにぎわいます」と紹介されています。この自転車道については以前にも本会議で取り上げたことがありますが、この道路はガイドブックにも掲載されているほど有名で、ヤフーで検索すると90件もありました。タンデム自転車で、前に晴眼者が後ろに視覚障害者が乗ってサイクリングを楽しむとか、親子で、ロードレースのトレーニング、通勤にとさまざまな利用の仕方がされています。武庫川サイクリングロードは昨年の台風23号で河川敷公園が浸水し、土砂が流れ込み、自転車道のほうが低くなっているところもあり水溜りがあちこちにできています。その上に建設されてからたぶん一度も補修されたことがないと思いますが、路面が相当傷んでいます。横断する形で亀裂が入っています。また松の根がアスファルトを持ち上げていて、細いタイヤだったらパンクするのではないかと心配です。
そこで質問です。武庫川サイクリングロードの補修を行なうべきではないか。また、起点は一里山町だが仁川に連絡橋ができたので宝塚へ、終点は東鳴尾町で折り返すようになっているが、海に接する高洲町まで、それぞれ延長できないか。答弁を求めます。
次にルールの徹底についてです。
車、自転車、歩行者のうち、一番交通規則を守っていないのが自転車ではないでしょうか。自転車のマナーの悪さについて本会議で何人かの議員が取り上げてきました。私も日ごろから自転車に乗り、そして自転車を愛するものとして、何とかしなくてはならないと思います。夜間に無灯火で、しかも右側を走ってくる自転車に何回かヒヤッとさせられました。信号を守らない、歩道で歩行者が邪魔だといってベルをじゃんじゃん鳴らす人。あまりにもひどい状態です。この原因に自転車を歩道に上げたことがあると思います。交通規則にあまり関心のない人が本来車道の左側を通行しなければならない軽車両である自転車が歩道が通れるようになって、守るべきルールもどこかへ行ってしまった感があります。国土交通省の自転車先進都市として指定されている高崎市を日本共産党議員団で視察しましたが、同市では「自転車利用者交通安全ガイド〔ルールとマナー〕」という冊子を発行して市民に呼びかけています。
そこで、西宮市としても市民を対象に交通規則の周知徹底をいろんな機会を通じて行なうべきではないか。答弁を求めます。 |