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定例議会

2006年3月議会

野口あけみ議員の一般質問
  1. 介護保険について
  2. 阪急スタジアム跡地開発と阪急今津南線高架化および県道西宮豊中線(球場前線)東伸について
  3. JR地下道改修について
 

介護保険について

 昨年6月、見直しとは名ばかりの「介護保険法」が改悪されました。この法改正を受けて、さきごろ第3期介護保険事業計画および今年4月以降3年間の新保険料が発表され、今議会に予算及び条例案が提案されます。
  新介護予防給付や地域支援事業、地域包括支援センターがどうなるか、地域密着サービスの見通し、参酌標準が引き下げられた施設計画、利用料減免など、ただすべき課題は多いですが、今日は保険料についてのみ質問します。資料をお配りしていますが、1ヶ所訂正をお願いします。右から2つ目の項目、06年度被保険者数とありますが、06〜08年度の3ヵ年の被保険者数です。
  西宮市第3期介護保険1号被保険者(65歳以上の高齢者)の保険料は、本人非課税世帯課税の基準額が月額3993円、年額47900円と発表されました。保険料は3年ごとの改定で、現在の第2期保険料は他市が引き上げる中、西宮では第1期保険料と同額で据え置かれました。基金を取り崩せばすえおきは可能、そうすべきとのわが党の主張、市民の声が実ったのです。その現行基準額が、月2934円ですから、新保険料の月3993円は芦屋の4400円、尼崎の4900円など阪神間の他都市より低いものの、改定率36.1%もの大幅値上げになりました。
  介護サービスを利用する高齢者が増えているから値上げはやむをえないというような新聞報道もありますが、本当でしょうか。基準額月あたり1059円の値上げ要因について当局から資料をもらいました。これによると、利用の伸びの保険料への跳ね返りは、756円です。一方で昨年10月から施設入所者及び在宅サービスの一部で食費や居住費を保険からはずして全額自己負担になりました。また4月からは予防重視型への移行ということで要介護度の軽い高齢者の保険給付限度額が引き下げられ、介護報酬も引き下げ改定されるなどで保険給付の引き締めがはかられます。これにより保険料は320円下がります。利用の伸びの半分は利用の引き締めで抑えられたということです。「介護を社会で」といいながら、利用者が増えるほど全体の負担が増え、利用する人としない人で不公平感が生まれる、これでは安心して介護が受けらません。致命的な制度の欠陥ではないでしょか。
  さらに問題は、国のやり方です。保険料はサービスにかかる費用を、1号被保険者と、40歳以上64歳までの2号被保険者、国、県、市で決まった割合で負担しますが、高齢化が進行したとして1号被保険者の負担率が18%から19%に引き上げられました。また国は全体の25%を負担するといいながら、実際はこのうち5%を調整交付金として、自治体ごとに差をつけ、西宮市は75歳以上の後期高齢者が少ない、高額所得者が多いからという理由で、これまで最高でも3.85%しか交付されていません。さらに今年度までは100%国県市の税金でまかなってきた老人保健事業の多くを地域支援事業として介護保険会計で行なうような仕組みに変えたことなどで、301円、高齢者の保険料があがることになります。国はできるだけ介護にお金をかけたくないということなのです。
  介護や医療、年金など生活を支える社会保障は、せめて他の先進資本国なみに国が責任を果たすべきです。
  年金の引き下げに加え、増税、医療の負担増等、高齢者の生活は決して楽ではありません。その上に今度の介護保険料値上げです。少しでも保険料を抑えるために党も要求してきた保険料階層の多段階化、6段階から7段階にして、72円の引き下げになっていますが、千葉県浦安市では一般財源を繰り入れて4533円となるところを3780円に753円引き下げています。国に負担を求めるなどの抜本策とともに自治体としての努力をさらにしていただきたいと思います。
  保険料、利用料の低所得者対策を日本共産党西宮市会議員団は一貫して求めてきました。利用料では市独自の減免制度はなくなってしまいました。全国では400自治体が利用料減免に取り組んでいるとのことです。保険料では特に、年金課税強化、老年者控除の廃止などで、本人や世帯員が非課税から課税になることで、収入は変わらないのに保険料が2段階、3段階アップする問題を昨年9月議会でとりあげました。今回低所得者の保険料の減免制度が一定拡充されました。減免制度の概要と、救済される方は何人、何%になるか。お答えください。

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阪急スタジアム跡地開発と阪急今津南線高架化および県道西宮豊中線(球場前線)東伸について

 2月6日、阪急電鉄から現時点での開発計画素案が県、市、阪急のいわゆる三者協議の場において提出されたとして、議員にも13日付で資料が配られました。今議会の総務常任委員会で所管事務報告があるとのことです。(資料参照)
  約8万2000平方メートルの敷地に、地上7階建て2万5000平方メートルの阪急百貨店、5階建て約3万平方メートルの総合スーパーとシネマコンプレックス、4階建て約3万8000平方メートルの専門店モール、さらに8階建ての立体駐車場と専門店モールの真ん中に屋上が庭園となる駐車場、駐車台数は全部で2980台という、大変広大な開発です。
  JR伊丹駅からデッキで続くダイヤモンドシティが、敷地面積6万1000平方メートル、2600台の駐車場ですから、これを上回る規模のものです。
  北口駅周辺は市長行政方針にもあるとおり、市の都市核の一つであり、この阪急開発は、生活環境、交通問題、市が進めたアクタやフレンテをふくめた既存周辺商業施設への影響、緑地の確保など、周辺の住民にとってもまたさらに広範な住民にも重大な影響を及ぼします。
  今回の素案では、建築物の配置や交通アクセスについての考え方が示されていますが、一体どんなものになるのかイメージもわかなければ、やる気があるのかもがわからない資料となっています。店舗数などもまったく記述がなく、当局に聞くと昨年11月に発表された概要が、ほぼ踏襲されるようです。
  それにしても、阪急は集客目標数やその集客手段(交通手段)電車で来るのか、車、自転車なのか、当然予測した上で計画しているはずですが、そうした基礎的な数値がまったく配布資料にないのです。2980台の駐車場を要する施設にどれだけの人を呼びこもうというのか、ピーク時にはこの周辺にどれだけの車が押し寄せるのか、それをこの計画しているアクセスで処理し切れるのか。まるでわかりません。
  たとえば駐輪場は北側に1ヶ所のみ、台数も示されておらず、また東に予定している大型スーパーの周辺に駐輪場はありません。サティがなくなって買い物に不便しているとの声も多く聞きます。スーパーには周辺住民が徒歩や自転車でも集まるでしょう。常識で考えても自転車がまわりにあふれかえります。ダイヤモンドシティでは2500台分が周辺4ヶ所に配置されています。
  また新たに県道西宮豊中線を付け替え踏切のところから開発地を横ぎって市民交流センターの前につなげていく新設道路、(いわゆる球場前線の東伸です)そこにも車の出入り口をつくる計画になっています。今でもこの西宮豊中線は大変狭い道路であるにもかかわらず、山手幹線の混雑を避ける抜け道にもなっており、交通量も多く危険な道路です。その上新設道路ができ、現在行なわれている武庫川の上武庫橋の改修がすめば通過交通がいっそう増えることは目に見えています。そこに上り線には開発地への入り口、下りに出口です。通過車両と来客車両で、混雑と渋滞、周辺への悪影響が想像されるところです。
  少し考えただけでもこの素案では不透明部分が多く、これで議会や市民に説明しようとするなら、まじめな態度とはいえないのではないでしょうか。
  2006年度下期には着工、2007年度下期に開業が目標とありますが、阪急が本気でそう考え、市や、周辺住民の理解を得ようと思うのなら、今の時期、検討に値する計画素案が市に対しても、周辺住民に対しても示されるのが当然ではないでしょうか。
  次に規模の問題です。車での進入経路の一つである県道西宮豊中線については先に述べたような状況で、とても多数の車を処理できるとは思えません。山手幹線はどうか。今でも渋滞道路です。サティがあったとき、あの規模でも山幹は大変な状況でした。こうしたところに3000台の駐車場ということは1日3〜4回転、少なくとも1万台の車が集中すると推測されます。来客車両は敷地内を周遊させ地下でも処理する計画のようですが、はたして処理し切れるのかどうか、疑問です。
  人の住まない梅田のど真ん中に開発するのとはわけが違います。開発地のすぐ北側と東側は住宅街です。開発地自体がいかに広大であっても、開発者に財力があって、法や条例に違反しなくても、今回のこの計画は基礎データが示されていないこの素案段階でも、周辺状況に似つかわしくない巨大すぎる開発だといわねばなりません。
  周辺商店街や市が鳴り物入りで開発したアクタやフレンテへの打撃的な影響も心配されているところです。災害時の避難場所もかね、周辺との緩衝にもなりうる緑地や空地を十分確保させ、受け入れ可能な規模に縮小させるべきだと考えます。
  さらに阪急今津南線高架化です。この踏み切りより、阪急神戸線と今津西線や中津浜線との踏み切り、アクタの前の甲風園第1踏切などのほうが、交通量でも住民の要求でも比較にならないほど必要性、緊急性が高いのではないでしょうか。阪急今津南線高架事業は財政が厳しいというなら、今無理にとりくむ必要性はまったくありません。不急事業です。
  それを急ぎとりくむのは阪急の開発にあわせているからとしか、いえないではありませんか。

質問1、今回示された計画素案はあまりに粗案(あらい、おそまつ)過ぎます。阪急から市や市民に対し、基礎データを出させ、考え方をもっと明確にさせるべきではないか。

質問2、球場前線東伸について、ここに車の出入り口をもってくれば相当の混雑が予測されるが、どう考えているのか。また県道西宮豊中線全体について交通量予測など必要な環境影響調査をさせる考えはないのか。東伸道路の施工主体は阪急と聞いているが、どうなのか。

質問3、高架化は不急事業であり、阪急開発のためのものといわざるをえません。この開発計画がなかったらとりくんでいなかったはずです。総事業費35億円のうち市の負担は9億円ですが、財政難だからと福祉を削っているこの時期におこなうべきでないと考えるが、どうか。

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JR地下道改修について

 最後に天道町と甲子園口5丁目を結ぶJR地下道について質問します。
  この地下道は出入り口は斜路付き階段で、北側は40%、南は35%の大変な急勾配の危険な道、しかも瓦第298号線というれっきとした公道です。もちろん車椅子はまったく通れません。高齢者の歩行も困難な「欠陥地下道」です。(資料参照)
  1970年(昭和45年)、西側にある中津浜線の整備にあわせ、瓦木なかの道の踏み切りをなくすこととの引き換えに市が整備しました。今津西線とJR甲子園口駅までの間でJRをまたぐ道はここしかなく、また阪急今津線とJR線に囲まれた地域に公立高校がないために、この道を利用して通学する高校生が多数います。市が実施した調査でも1日の利用者2850人のうち自転車が2500人。高齢者や、荷物が重いとき、こどもを乗せての上り下りは大変な苦労で、さらに北も南も車が往来する道路に直接出てくる構造です。以前から何とかして欲しいとの苦情が多く寄せられていましたが、市が具体的にその問題点を認識し、対策を考えたのは、日本共産党の西村前議員が00年12月議会でとりあげたのがきっかけでした。
  当時、山田市長は「なんらかの改修が必要と認識している。工事の施工方法や用地確保についてJRの協力が得られるかが前提となるので、十分協議、検討したい」と答弁しました。
  その後02年6月議会では道路法にもとづく基準を満たしていない違法欠陥道路であることが明らかになりました。基準では斜路の勾配は12%、斜路付き階段は25%、地下道の出入り口は歩道等のある安全な場所に設けなければならないとなっています。市は現地の物理的条件からこの構造にならざるを得なかったが、非常に利用しにくい施設であると認め、「幅員3メートル、8%勾配のスロープ化」という改修案でJRとの協議をすすめているとしました。
  さらに02年8月にはJRとの協議も整い、2003年3月議会本会議で「新年度(03年度)に土質調査を施行、04年度から08年度の第3次総合計画のなかで取り組む事業として位置づけた」と表明し、さらに「利用しにくい施設であることも勘案して工事着手については関係部局とも調整していく」と答弁しています。土質調査も行なわれました。その後もいつやるのかという質問に「第3次総合計画の中で実施する」と2004年3月議会などで繰り返し答弁されています。
  ところが先ごろのわが党の予算要望への回答会の際に、この地下道改修について「第3次計画では実施しない。繰り延べだ」との説明がありました。見ると実施計画にも記載されていません。昨年の実施計画との変更点を資料でもらったところ、「09年度以降へ繰り延べ」とはっきり書かれていました。まさに寝耳に水です。08年度までには遅くとも改修工事に着手されるものとまったく信じていたのに、裏切られたおもいです。

 質問します。 なぜ、繰り延べるのか、理由を説明してください。
  本会議で1度ならず2度3度と答弁しているとおり、第3次総合計画の中で、つまり08年度までに着手すべきだが、どうか。

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(c)日本共産党西宮市会議員団 2002-2006