翁橋拡幅架け替えに関する申し入れ
西宮市長 様
二級河川仁川にかかる「翁橋」の架け替え事業について、2004年度当初予算に計上されました。市は事業の目的として、幅員2.8mの歩車道区分のない橋梁であること、そのため車両のすれ違いも、車両と歩行者の並行もできない慢性的な交通障害をおこしていること。さらに、橋体の老朽化が著しいとし、道路交通の安全性向上を図るため橋梁の拡幅架け替えをするとしています。 この件では、6月市議会に地元住民から@計画を白紙に A現橋の補修と歩道橋の併設などを内容とする陳情書が提出され、建設常任委員会で審議の結果、日本共産党議員団は採択を主張しましたが結論を得ずとなりました。多くは、地元住民の意見をよく聞くようにと主張しながらも、「予算が通っているから」と言う理由でありました。 その後、日本共産党議員団として地元の方々の意見を聞くとともに、現地調査等も行なってきましたが、そのなかで「橋上での交差ができないため交通渋滞が起こる」という市の事業目的については、橋の両サイドに十分見通しのよい待機スペースがあり、歩行者や車両ともどもスムーズに、しかも安全に往来している現状であること。また「老朽化」という点では、市は目視のみの判断しかしておらず、住民に対する説得力を全くもたないことなどが明らかになりました。まさに、「まず競馬場の交付金ありき」から出発したような事業計画であるといわなければなりません。 以上のことを踏まえ日本共産党西宮市会議員団は、地元住民の理解が得られないような事業、事業目的が破綻している事業であると判断すれば、当初予算で計上していても、市自ら、勇気をもって計画を白紙に戻すとともに、地元住民の意向を尊重した現橋の改修こそ実施すべきと考えます。 以上、日本共産党西宮市会議員団の申し入れを行ないます。 |