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たてがき初男議員の一般質問
2007年03月05日

環境にやさしい自転車が真に安全な乗り物になるように解決すべき問題について


もう春のような暖かさが続いています。3月1日付けの気象庁発表によると、この12月から2月の平均気温が平年値を1.52度上回り、統計が残っている1899年以降では1948年12月から1949年2月の同時期と並ぶ過去最高記録となったそうです。誰もが地球温暖化を心配していると思います。
そこで身近に出来る環境対策として自転車利用があります。
現に、2005年4月28日の閣議決定のCOP3の「京都議定書目標達成計画」の対策として自転車の利用促進をあげています。自転車は環境にやさしい乗り物としてだけではなく、健康づくりや、スポーツとしても自転車の役割は益々大きくなっていくことと思います。

しかし、その自転車が一方では交通事故を起こす厄介ものとして、非難の的になっているのも事実です。
警察庁の統計によると2005年自転車の交通事故は18万3653件、うち自転車乗用中の死亡者は846人、負傷者は18万4686人となっています。10年前と比べると死亡者は75.3%に減りましたが、負傷者は逆に134.4%に増えています。
わたしは常日頃から自転車で移動をして思うことは自転車の特性を無視したような今日の自転車の環境づくりに問題があると思います。その点を道路のあり方と交通法規の順守の二つに分けて質問します。

自転車が関わる交通事故対策としての道路のあり方。


NHKのテレビ番組で「クローズアップ現代」というのがあります。2月7日「歩道か車道か、危ない自転車」という放送がありました。番組の冒頭、長野県飯田市で74歳の男性が無灯火で歩道を全速力で走ってきた自転車にはねられて、頭蓋骨骨折、脳挫傷で死亡したというショッキングな事例の紹介から始まりました。
番組では「10年間で自転車と歩行者の事故は警察に届けられたものだけで7倍に急増、車道を走れば被害者、歩道を走れば加害者―自転車はどこをどんな風に走ればよいのか」と番組の意図を語っています。
また、同番組では「2005年は自転車事故で6人が死亡。歩道で自転車に轢かれて死にたくありません」との歩行者の声も紹介していました。環境にやさしい自転車が歩道を通行することによって、歩行者から厳しい声が上がっています。

車と人が分離されているように、自転車と人、車と自転車も分離する必要があると思います。
車と自転車では自転車が弱者、自転車と人では人が弱者ですから、強者と弱者が同じ通行帯を通ることにより事故を起こす根本的原因があります。

また、人が自転車に乗る理由は移動が手軽で早いということだとおもいます。したがって、歩道を歩行者と同じような速度で走れという現行の道路交通法には無理があると思います。
国土交通省も道路については分離型を上げています。
分離型とは自転車、歩行者、自動車をそれぞれ分離するものですが、大きく分けて2種類あります。
1つは構造分離型で道路の構造として自転車専用道をつくるものと、もう1つは視覚的分離型、色分けするとか線を引くというものです。しかし別の見方をすると歩道に自転車道をつくるものと、車道につくるものとにも分類されます。
歩道上にあって舗装の色や材質を変えているもの、これは臨港線とか用海筋がそうですし、小曾根線や国道2号線の市役所以西もこの部類に入ると思います。
そして車道上にあって、専用の通行帯を白線で明示した視覚的分離型と縁石等で完全に分離した構造分離型です。この構造分離方を説明すると、道路の端から言うと、まず民地があって、歩道、植栽?並木、縁石、次に一段下がって車道と同一面で自転車道、縁石、車道です。この方式の道路は岡山市で造られています。
私は自分が自転車に乗っていて、一番いいのが構造分離型と思います。それは、歩道上に自転車通行帯を設けてる方法では、自動車が違法駐車をしていたり、人が自転車通行帯を歩いていたりで、自転車の走行が保障されません。自転車と歩行者の分離が不完全なために効果が余りありません。

<質問>
  1. 自転車は軽車両として位置づけられているので、歩道上に自転車の通行区分帯を設ける現在の方法ではなく車道側に自転車専用通行区分帯を設ける構造分離型道路とすることについての市当局の見解はどのようなものか。
  2. 現在、歩道上で歩行者と自転車とに分離されている臨港線、小曾根線、用海線等については、順次構造分離型にするよう道路改修してはどうか。

交通法規順守の徹底


先ほど紹介したテレビで取り上げられた例はもってのほかですが、歩道を走る自転車のマナーも大変乱れています。
私は今日の自転車のマナーの悪さを促進したのは自転車が歩道を通行しても良いとしたことにあると思っています。自転車は軽車両で人=歩行者ではなく車輌=車の範疇に入ります。
だから車道の左側を通行しなければなりません。
通行が認められている歩道では車道側を通行し、スピードの出しすぎや、ベルを鳴らすことは禁止されており、違反すれば罰金が科せられます。しかしどれほどの人がこれらのことを意識して自転車に乗っているでしょうか。

私は2005年の3月議会でも自転車の交通規則の周知徹底について質問しましたが、一向に改善の兆しが見えませんのでまた取り上げました。
そのときの答弁は「小学生を対象とした自転車の安全運転教室を適宜実施し、自転車の正しい乗り方などについて、テキストの配付もしながら、指導を行っておりますが、一部で開催している中学校や高校も含めまして、より多くの学校で自転車教室が開催されるよう、現在推奨に努めているところ」というものでした。わたしはその効果というものをまったく感じません。子どもにいくら教えても大人が、親がルール無視をしています。
そこで再び警察庁の統計からですが、2005年中の自転車乗用の年齢別・法令違反別死亡事故件数によれば、一番多いのが安全不確認で207件24.3%で、60歳から64歳24.3%、65歳以上が27%となっています。
また、法令違反での自転車対歩行者の事故2576件中、自転車乗用中の年齢16歳から19歳が18.3%、15歳以下が17.4%、20歳から24歳が13.8%となっています。
これらは事故として届けられたものだけですから、日常は信号無視が当たり前で、車の来ない交差点で赤信号をジット待ってる私が、ボーとしてると思われているのでしょうか。

<質問>
  1. 交通規則の周知徹底のためのポスターやチラシを自転車駐車場、コープこうべの店舗やスーパーマーケット、西宮市PTA協議会などに依頼してはどうか。

  2. 自転車購入者に自転車販売店から交通規則の説明協力を依頼してはどうか。