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いそみ恵子議員の一般質問
2007年06月29日

阪急甲陽線地下化事業中止と市道整備について


この事業は、都市計画道路「建石線・山手線」の整備に当たって自動車交通の円滑化および歩行者などの安全確保、踏切事故防止などをはかるとして、兵庫県・西宮市・阪急電鉄が約186億円の事業費をかけて阪急甲陽線のー部を地下にもぐらせるというものです。
この間、説明会がおこなわれ、いまなお市民からは、地域の住環境、自然環境破壊への強い不安から中止の声があがっています。

私は、県会議員当時、2002年12月の県議会でこの問題をとりあげ、環境破壊のムダな公共事業であり、この計画を白紙にもどし、文字どうり住民主導でこの地域の景観の一部を構成している甲陽線の活用をはじめ、街ずくりの広い観点からおもいきって再検討せよと質問をおこなってきたところです。また、「県道建石線と鉄道交差部は、現状平面交差の改善、改修で安全は、十分確保できる」と実現可能な4点の具体的な提案をおこなってきました。(1)踏み切り部とその周辺の道路に歩道をつくり、歩行者等の安全を確保すること (2)踏み切りの南側、建石線と市道の交差点は、車両の直線のみにし、左右折れ禁止の交通規制をおこなうこと (3)この交差点に鉄道と連動した信号機を設置すること (4)踏み切り周辺に子供達の登下校等に交通指導員を配置すること。この4点を提案し、市とも交渉を行ってきました。

とくに2003年3月19日、「可能なものから実現するように」と申し入れをおこない、当時出席した小出助役、安達土木局長、山口道路建設課長が対応し、小出助役は、「信号機設置は、警察に要請しているが、踏み切り南側交差点の交通規制と連動するので左右折れ禁止等ができないか早急に調査したい」「建石線を北上する車が踏み切り手前の交差点を右折れ(甲陽園駅方面)する際の右折レーンが必要とおもわれるのでその検討したい「踏切の拡幅等の改善は、鉄道側の同意が前提となるので県とも連携してすすめたい」と改善等に前向きの見解がしめされました。その後、日本共産党市会議員団も、本会議、委員会でもとりあげ、2005年、市が示した一部変更案提示の際にも、また市長に提出している予算要望の中でもこの問題をとりあげ、その中止をせまってきたところです。

しかし、今なお、市は、事業中止を決断せず現在、施工中の建石線街路事業が完了する2007年度末までに県・市・阪急電鉄の三者で整理された課題を含めて協議し、事業についての方針を決定することとしており、余談を許さない状況です。
一方、都市計画道路山手線の事業計画区域に含まれている市道西第183号線は、幅員は、狭く、急な斜面であり、歩道が途中でとぎれ大変危険な道路として地域の方々からも歩道の確保と安全対策が求められているところです。私もかねがね危険な道路と認識をしておりましたが昨年おこつたこの神原15番街区での神戸市の工業用水道管の破裂事故の時に調査に入った際にも強く地域のみなさんからその整備と安全対策を要望され、市にも強く働きかけたところですが山手線整備事業と一体的にとりくむとして、いまだに対策がとられていません。

【質問項目】
  1. 186億円もの税金を投入する阪急甲陽線地下化事業については、この際、きっぱりと中止し、白紙にもどすべきと考えますがいかがですか。

  2. 当局は、この事業を進めるための理由として渋滞緩和と歩行者等の安全対策と説明されていますが、渋滞は、ほとんどない状況です。そうであるならば、歩行者等の安全対策を最優先に行うためにこの間提案している四つの点について実施に踏み切るべきと思いますがどうか。

  3. 事業とー体整備するとしている大池南側の道路(市道西第183号線)の歩道整備についてどのようにとりくもうとしているのかお答え下さい。   

  4. この道路は、甲陽園小学校の通学路ともきいていますので教育委員会の認識もおききしたいと思います。