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2008年度予算要望書
2007年09月04日

はじめに


7月29日投開票で行われた参議院選挙は、自民党や公明党の歴史的大敗と言う結果となりました。これを「消えた年金」の問題、「政治とカネ」のスキャンダル、あいつぐ閣僚の暴言が原因だとする見方がありますが、憲法改悪をかかげ、規制緩和による「構造改革」路線続行を主張する自公政権に、多くの国民が怒りと批判をこめて「ノー」の審判を下したものであることは明らかです。「構造改革」により、働いても働いても生活保護基準以下の収入しか得られず、将来の展望を奪われたり、医療や社会保障の切捨てで、高齢者など弱者が生きていけない事態が広く蔓延していることは深刻です。
いま国民は、安心して暮らしていける政治をこそ望んでおり、国・自治体がそのことに真剣に向き合わなければなりません。

国の政治に右へならえの西宮市は、この間「2008年度末には321億円の財源不足」になることを理由に、市民福祉のサービスを切り捨てる「第3次行財政改善実施計画」を強行してきました。ところが本年2月には321億円もの赤字は解消したとし、反対に2006年度決算剰余金は30億円、さらに2007、2008年度の決算剰余額を見込むと、2008年度末には100億円以上の基金積み立てとなることが予測される事態となりました。このことからも「行革」強行のための、意図的につくられた「赤字」だったことは誰の目にも明らかです。

いま、市民のくらしを支える西宮市としての行政のあり方が求められています。ただちに「行革」は中止し、切り捨てた市民サービスを復活させるとともに、行政の責任を捨て去る安易な「民間任せの姿勢」を改めることを求めるものです。
日本共産党市議団は、この間多くの団体や市民の方々と懇談し、市政に対する要望をお聞きしてきました。それらを取りまとめ「2008年度西宮市当初予算編成に対する申し入れ書」を作成しました。ぜひとも新年度の西宮市予算編成にあたっては、市民の切実な声をくみ上げ、具体的に反映されるよう申し入れます。