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2008年度予算要望
2007年09月04日

土木局


  1. 自動車中心の道路整備によって、歩行者の安全が脅かされている。高齢者や障害者、車いす、ベビーカーなどが安心して通行できるよう、次のように歩道や車道を改善すること。
    1. 歩道の新設、拡幅をすすめること。特に、以下の箇所は急ぐこと。
      1. 国道171号線以南、43号線までの今津西線

      2. 国道2号線からJRまでの津門川左岸線(社会保険事務所西側)

      3. 橋梁部に歩道が設置されていない都市計画道路での4橋(みどり橋・松原橋・用海橋・天神橋)

      4. 県道豊中西宮線

      5. ニテコ池南側の農業用水路について阪急高架地点まで、ふたがけ等を行い歩行者等の安全を確保すること。当面、満池谷町シーアイマンション夙川の南まで設置を急ぐこと。

      6. 神原町15番地先(市道西第813号線)について、歩道が途中でとぎれ大変危険である。歩道を確保し、安全対策を講じること。また、既設の側溝も改善すること。

      7. 鳴尾御影線の春風幼稚園北側の使用されていない農業用水路については、埋めて拡幅し、歩道として整備すること。

    2. 歩道の段差解消、傾斜の改良、路面の改良等を行うこと。傾斜については車道側をゼロとして、緩やかにつけること。特にJR西宮駅南のバス、タクシー乗降場の歩道と車道の段差が大きいので改善すること。

    3. 歩道における自転車通行で、歩行者との接触事故等危険な状況がある。歩行者と自転車の安全な通行を確保するため、マナー指導の強化や車道側に通行区分帯を設けるなど、対策をとること。


  2. 道路改良等による交通安全対策について
    1. JR東海道線の甲子園口5丁目から天道町に至る地下道改修については、地域住民とわが党の運動で事業化の方向が打ち出されている。新年度で詳細設計の予算化を行なうとともに、第4次総合計画の当初で事業を完了するべく、関係機関と協議をつめた取り組みを行なうこと。

    2. 段上町1丁目4番南東角にマンションが建設され、交差点の見通しが悪くなっている。地元の各団体から信号機設置の要望が出ている。早急に設置すること。

    3. 上田西公園の東側歩道は、自転車道と歩行者道の間に花壇があるため、見通しも悪く自転車同士の接触事故などが起きている。花壇を撤去するか、中木を取り払い花を植えるなどして安全対策をとること。

    4. 陸橋のある交差点では横断歩道がないことが多い。バリアフリーの観点からは横断歩道の設置が必要である。可能な箇所から設置すること。

    5. 車庫北線と高木2号線の交差点に信号機を設置すること。

    6. 高木1号線と高木2号線の交差点に信号機を設置すること。

    7. 国道2号線のフレンテ前交差点など歩行者の多い交差点では、歩車分離信号にすること。

    8. 市役所前線の阪神高架北側交差点(東西)に横断歩道と歩行者用信号機を設置し、安全対策をはかること。

    9. 通学路でもある臨港線と用海筋の交差点に、歩行者用信号機を設置すること。

    10. 津門小学校南側道路沿いの旧農業用水路(津門呉羽町、今津山中町)は、安全面、衛生面、環境美化の点で撤去が必要と地域からも要望が強い。ただちに対応すること。


  3. 視覚障害者の安全通行のために次のことに取組むこと。
    1. 新設の道路を除くと、市内の歩道をはじめ公共施設等の周辺道路でも安全確保が十分とはいえない状況がある。引き続き、点字ブロック、誘導用線ブロックなどの敷設を要望に応じて速やかに行うこと。

    2. 歩道への駐車、点字ブロック上の自転車の放置は、視覚障害者の安全通行の妨げになっている。特に、JR西宮駅南側、フレンテ周辺、アクタ周辺、エビスタ周辺は放置自転車があり危険である。早急に対策をとること。


  4. 全市的に生活道路の傷みはひどく、補修、舗装の要望は大変多い。ところが年々予算は減っているのが現状である。生活道路の総点検を行うとともに、道路補修予算を大幅に拡充し、市民要望があればすぐに補修、舗装をすること。とくにJR西宮駅南側の市道とJR敷地の境界あたりに窪みがあり、雨が降ると大きな水溜りで歩行者が歩きづらい状況となっている。早急に調査し多くの駅利用者が通行する個所を改善すること。

  5. 側溝については管理上の必要から開放が原則ときいているが、歩道が未設置で交通量の多い道路では側溝をふたがけすることで少しでも路側帯を確保できるように、との要望が相次いでいる。安全のため側溝はL型側溝とするか、ふたがけをすること。

  6. 山手線、市役所前線、西福河原線の拡幅は不要不急事業である。即刻中止すること。

  7. 山手線と建石線の整備に関連して計画されている阪急甲陽線地下化については、07年度中に休止、あるいは中止も含めて県・市・阪急の三者で整理し結論を出すことになっている。地域の住環境、自然環境破壊への強い不安から、多くの市民が中止を求めており、さらに莫大な事業費を伴う本事業計画は直ちに中止を決定し、交通安全対策については市民の声も考慮して必要な対策を立てること。その際、わが党が提案してきた「踏み切りと連動した信号機の設置」と「歩道の確保」、さらに踏み切りと交差する建石線では車両を右折禁止にするなど、直ちに取り組むこと。

  8. 県道大沢西宮線の鷲林寺交差点から国道2号線までの間の安全対策を早急に行うよう引き続き、県に強く要望すること。

  9. 西宮浜は年々居住者が増加し、はね橋は重要な生活道路の役割を果たしている。はね橋は特に行事のある日のみの開閉とし、それ以外の開閉は取りやめること。

  10. 西宮浜連絡道路から臨港線までの市道については、本年度より県で取り組まれている旧港内における洗戎川排水機設置事業に合わせ、防潮堤の沖出しにより市道の拡幅と歩道の設置を早急に行なうこと。また、市が免許を取り行なおうとしている旧港の埋め立てについては、その後の土地利用も含め地元住民の意見を十分聞きながら対応すること。

  11. 道路等の放置車両(バイク類も含む)は、市営高須町周辺など全市にみられる。市
    の責任で速やかに撤去すること。また、自動車メーカーの費用負担については、引き
    続き大幅に上げる交渉を行うこと。

  12. 各駅前の周辺には通勤自転車などの放置が多く、その対策は引き続き重要課題である。次のことに早急に取り組み、安全を確保すること。
    1. 主要な駅での駐輪マナー指導は指定管理者となった事業者がとりくんではいるものの、回数など減っており効果のあがっていない駅も見受けられる。以前のように市として駐輪マナー指導を強化すること。

    2. 駐輪場については鉄道事業者に費用負担を求めること。また駅から遠いところにあるため利用率が低い駐輪場については、料金を引き下げるなど利用しやすくすること。

    3. 阪神武庫川団地前駅の駐輪場一時預かりの自転車が、歩道を占領して歩行者等に支障がでている。定時預かりの場所内で保管すること。

    4. 阪神甲子園駅西のダイエー周辺、阪神西宮駅南のエビスタ前、JR西宮駅南のフレンテ周辺、阪急西宮北口駅北東のアクタ周辺などには放置自転車があふれ通行に支障をきたしている。市として駐輪場の増設や、商業施設による利用者へのマナー指導を強化させるなど、対策をとること。


  13. 西宮市としてもPRしている武庫川渓谷の旧福知山線廃線敷跡をハイキングする市民は多い。JR、兵庫県とも協議し、バイオトイレを設置すること。

  14. 降雨対策について
    かつて時間降雨80ミリメートルをこえるような局地的な豪雨が幾度かあった。また近年では10分から20分で20ミリメートルから30ミリメートルも降る短時間局地的豪雨も起こり浸水被害を出している。
    1. こうした局地的豪雨に対応できるよう55ミリメートル/h(10年確率)の検討が進められているが、早急に協議を取りまとめて総合的対策をたて取り組むこと。

    2. 緑地を保全し、学校の運動場・公園等に遊水池を設置し、農地の拡大など流出抑制策を講じること。

    3. 集中豪雨の際の緊急応急対策についてはこれまでの経験をもとに、人命救助第一に機敏に対応できるようにしておくこと。

    4. マンション開発や一定規模以上の駐車場などの開発に際しては敷地内に雨水貯留槽設置を指導すること。また戸建て住宅における雨水貯留施設や、雨水透水ます設置に助成を行なうこと。


  15. 武庫川治水対策について
    1. 県知事の諮問を受けて「ダム建設のゼロベースからの検討、総合治水の検討」をした武庫川流域委員会が05年8月「提言」を行なった。提言は武庫川への流量を抑制するための森林保全などの流域対策や、既存利水ダムの活用など総合治水への提案と「武庫川ダムを選択しない」との結論である。ところが県は、新規ダム建設しか選択肢がないような「武庫川水系河川整備基本方針(100年確率)」決定を強行しようとしている。リバーサイド住宅全戸移転も決まったことからも、なにが何でも「ダムありき」の県や市の態度は間違っている。あくまでも武庫川流域委員会の「提言」を尊重すること。

    2. 武庫川下流域では堤防補強こそ緊急かつ最大課題である。県に強く要請すること。また河床掘り下げや床止めや潮止め堰の撤去についても県に申し入れ1日も早く武庫川下流域の安心安全を確保すること。


  16. 四十谷川をはじめ市内の河川に、蛍や他の生物が生息できるように改修すること。また、汚れのひどい小河川については、清掃回数を増やすこと。

  17. 下水道事業特別会計については07年度より地方公営企業法一部適用した。今後は安易な住民負担増に結びつけることのないようとりくむこと。
    また第3次「行革」で生活保護世帯に対する下水道使用料基本料金免除を廃止したが復活させること。

  18. 集合住宅敷地内通路に埋設されている上水道配水管、下水排水施設については、早急に市が責任をもって維持管理すること。