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申し入れ
2007年11月08日

全国学力テストの結果公表は"不適切"
学校ごとの結果は公表しないこと


クリックで大きな写真を表示11月8日、党市議団は市教育委員会に「全国学力テストの結果公表に対する申し入れ」を行いました。

市教委は10月30日、県下では神戸市につぎ2番目に市全体の正答率を公表しました。自治体間や学校間の序列化や競争を激化させると教育関係者からは批判の声もあがっています。

党市議団は、今回の対応はあまりにも無責任で軽率だと厳しく批判し、今後学校ごとの正答率は絶対に公表しないとともに、情報の保護も含めて、学校長、関係者に徹底するよう求めました。真鍋教育長は「申し入れの趣旨に沿い対応します」と発言しました。

以下、申し入れの内容です。

全国学力テストの結果公表に対する申し入れ

 10月24日、今年4月に実施された全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)の結果が文部科学省によって公表された。都道府県別に正答率が示され、教育関係者から「序列や競争が激化するのではないか」との懸念がよせられている。兵庫県教育委員会からも口頭ではあるが、市町の教育委員会に対して正答率の公表は自粛するようにとの要請がなされていた。
 ところが、西宮市教育委員会は10月30日、市全体の正答率を公表した。公表した自治体は、県下では神戸市のみで、マスコミによると、芦屋、宝塚市教委は「公表しない」、川西市教委は「公表予定はない」、尼崎、伊丹市教委は「検討中」などで、西宮市教育委員会は性急に公表したといわざるを得ない。
 市教育委員会は、公表は市教委の判断にゆだねられているとして、公表を決定した根拠として (1)市独自の学力検査の結果をすでにホームページ上で公表していること、 (2)情報開示を求められれば公表せざるを得ないこと、をあげている。
 しかし、西宮市教委が正答率を公表したことにより、各自治体、各学校の学力テストの結果がどうなのか、自治体や学校のどこが高いのかなど、序列への関心が助長されることが予測される。また、子供たちには結果について精神的な負担も懸念される。
今後、学校内外での混乱を招きかねない事態をつくりだした市教委の責任は重大である。
 よって、西宮市教育委員会におかれては、学校ごとの正答率結果は絶対に公表しないよう情報の保護も含めて各学校長および関係者に徹底されるよう申し入れるものである。以上