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2008年3月議会 上田さち子議員の代表質問
2008年03月03日

なぜ今、阪神西宮駅北地区駅前広場整備事業なのか


 市長は行政方針の《持続可能な安全で快適なまちづくり》の項で「阪神西宮駅南地区の整備完了に続いて、同駅北側の駅前広場整備事業に着手するため、都市計画決定の手続きを進めてまいります。」と述べられました。エエッなんで今こんな事業をするの?とびっくりしています。
 その理由の一つ目は、財政が厳しいということから、平成15年(2003年)2月に、第3次総合計画の基本計画の見直し作業が行われ、人口急増などに伴い必要となる事業や、法令で実施が義務付けられている事業等以外は次期総合計画に繰り延べることになりました。その繰り延べ対象に、駅北地区の整備事業が入っており、これから第4次総合計画を策定する中で、実施するのかどうかも含め、議論し決定するべき事業だということ。

 二つ目には、阪神連続立体交差事業に関連し、すでに駅舎ビルと一体に、バスターミナルやタクシー乗り場などが整備され、市民的には、これ以上駅前広場整備の必要性がないということです。

 三つ目には、阪神電鉄のための事業そのものだということです。(図面の通り)現時点の計画では、市道西262号線を付け替えて、阪神電鉄のバスの車庫など、分散された用地を一体化してやり、さらに西宮市が駅前広場に必要な用地を阪神電鉄から買収することになっています。その結果、市民は札場筋からえべっさん筋に抜けようとすれば、大きく北へ迂回しなければなりません。つまり、市民そっちのけで阪神電鉄が開発しやすいように土地を整形してやる計画だということです。しかも、この事業費は20億円以上にものぼるというのですから、驚かざるを得ません。

  1. なぜこの事業を第4次総合計画の議論の前に進めるのですか。一体誰の要求なのでしょうか。また、人口急増対策や高齢化に対応するなど、緊急に取り組まなければならない他の重要な課題を押しのけて本事業を実施する市民的メリットとは何なんでしょうか。

  2. この事業は不要不急の事業そのものです。このような事業が平然と行える財政状況であることの根拠を示してください。