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佐藤みち子議員の一般質問
2008年03月07日

高須地域の少子化に伴う小学校統廃合問題について


 1978年に第1次の入居が始まった武庫川団地を含む高須地域には、現在、高須東小学校、高須西小学校、高須南小学校と3つの小学校があります。近年の少子高齢化で子どもの数が少なくなり、2005年度に高須東小学校の第3学年が単学級となり、2006年度には2つの学年(1年と4年)が単学級となりました。
2007年5月1日現在の児童数と学級数は、高須東小学校が11学級、特別支援学級が1学級、児童数は263人。高須南小学校が14学級、特別支援学級が2学級、児童数は395人。高須西小学校が12学級、児童数は356人となっています。
教育委員会から、「高須地域の少子化に伴う統廃合問題について」と、題して出されている小学校統廃合(案)では、3小学校を2小学校体制とし、校舎は高須南小学校・高須西小学校を利用し、校区は2中学校と同じになっています。
統廃合の時期を、2009年4月1日より2校体制とし、同時に通学区域の変更を行うとしています。
また、経過措置として、2009年3月31日現在、高須南小学校に在籍している児童と、2009年4月1日以降に小学校へ入学する児童のうち、兄姉が高須南小学校に在籍している児童については、希望により卒業まで高須南小学校へ就学することができるとしています。

教育委員会は、2008年1月末から高須全体で説明会をし、その後それぞれの3小学校で保護者、地域住民を対象に計4回の説明会を行いました。私も3小学校の説明会に参加しました。
1月27日高須東小学校の説明会では、保護者からたくさんの意見や疑問がだされました。
「子どもたちは、新聞に載ったことで大変なショックを受けた」「子どもたちの心を重視して議論されているのか。子どもたちの目線でものごとを考えているのか」「小規模校がなぜそんなに問題になるのか」「小規模校が良いか、悪いか検証すべき。子どもたちは、少人数で手厚く教えてもらっている」「みんなの意見をもっと聞いてほしい」「東小では、学年わけへだてなくかかわりがあるし、お互いに名前を知っている。小規模校の良いところを認めてほしい」「自分が通学していた学校は1年生から6年生まで単学級だったが、何の問題もありませんでした」などなどです。
それに対して、教育委員会は、小規模校のメリットとして、「教師と児童の結びつきが強い」「学習効率がよい」など、すべてマイナスとは言えないが、「単学級だと6年間クラスが固定される」「切磋琢磨できない」「教師の負担が大きい」など、教育環境の改善が必要であると述べました。
最後に校長先生から教育委員会に対して、「子どもたちの気持ち、親の気持ちを大事にしてほしい、現場は与えられた環境で努力している」との話がありました。参加していた保護者からは、「子どもの数が減っているから統廃合するという話だったのに単学級がよくないとの説明では納得できない」との話がありました。

また、2008年度西宮市行政方針で「高須地区の小学校の規模を適正化するのに伴い・・・」教育委員会行政方針では「児童数減少が著しい高須地域の小学校について、学校の適正規模化を図ってまいります」と述べられました。学校の適正規模化という、今までの説明とはまったく関係のないことが突然でてきました。
地域や保護者に問題提起したのは少子化による児童減少で統廃合したいということでした。
しかし、高須東小学校では単学級が問題という説明になり、議会の本会議では適正規模化が出てきました。
適正規模化というのなら、西宮市の小学校は高須地域の3小学校を除いてすべて適正規模だといえるのでしょうか。

質問をします。
  1. 高須東小学校の説明会では小規模校が悪いのではなく、1学年単学級が問題で、「子どもたちが切磋琢磨できない」「人間関係が固定する」と説明していますが、事実なのでしょうか。

  2. 西宮浜では小学校・中学校とも1校しかありません。将来的には高須地域と同じように高齢化がすすみ、単学級になることが予想されますが、地域的に統廃合する学校がありません。単学級は問題があるという認識の教育委員会は、このことをどう考えるのでしょうか

  3. 適正規模学級、適正規模校と言いますが。西宮市では、どのような学校規模が適正なのか基準はあるのでしょうか。