6月16日開催の議会運営委員会で、6月議会の市長提案の議案が示されましたが、追加議案も含めて、公立保育所の民営化(民間移管)のための条例案は含まれていませんでした。
市は、公立保育所の民営化を、09年度より鳴尾北保育所、10年度より今津文協保育所、朝日愛児館で実施する計画を策定するとして、保護者等への説明をしてきましたが、3月議会は説明不十分として提案を見送ったのです。
公立保育所の民営化には、移行するために一定の期間が必要なことは、市も認めており、9月議会での条例提案では間に合いません。
私は、総務局にも、追加議案で出てくることはないことも確認しましたので、6月議会に提案されなかったということは、鳴尾北保育所を09年度4月に民間移管することは、事実上不可能となりました。これにより、市の民間移管計画案そのものが破たんをしたことになります。
「官から民へ」をすすめる構造改革路線に対する国民的な批判がひろがる中、公立保育所としての存続を強くもとめる市民の運動はさらに強まっています。
西宮市は、この事態を重く受け止めるべきであり、直ちに計画案は白紙に戻すべきです。
(記:杉山たかのり)