HOMEへ
トピックス
2008年06月27日

与党5会派「これまでの『調整』による議長選挙は市民からわからない」と、「投票だ」と言いながら、立候補は一人ずつ
川畑議長(公明党)、喜田副議長(政新会)ははじめから決まっていたのでは?


 6月議会初日、議長をはじめとした議員役職の専任がはじまりました。
 今回、議長に立候補をしたのは、わが党議員団の「上田さち子」と公明党議員団の「川畑和人」の2名のみという異例の事態となりました。
 議長選挙について、これまで全会派が一致すれば、投票をしても全員が同一人物に賛成をするのであれば、結果は同じとなることから指名推薦、一致しなければ投票として、会派代表者会議等を調整の場として取り組まれてきました。「調整」というとあたかも“談合”という事がマスコミなどで言われていますが、西宮市議会では、全ての会議の議事録を公開することになっており、「協議・調整の場」は公開されており、それよりも、「会派間の多数派工作」こそが“談合” そのものと言えるでしょう。
 毎年、ほとんどの会派が「わが会派に議長を」と意志表示をしていたのに、今年は、与党会派からはたった1会派のみ。つまり、“調整の場”にくるまでにすでに談合ができていたのではないかと思わざるを得ません。
 議運では、わが党議員団は、「立候補者を出していない会派が川畑議員で良いというのであれば、わが党は降りてもよい」と議長選出を全会一致ですすめようと提起すると、にしまちネットの八木委員は「指名推薦をすることが目的なら、川畑議員への態度は言えない」と。にしのみや未来の今村議運副委員長は、「議会運営委員会は協議をする場ではない。言う必要はない。」と議会運営委員会そのものの役割を否定する暴論を展開。
全員が意見の一致をみたとしても、指名推薦ではなく投票で行うという、「はじめに投票ありき」の暴論でした。
 我が党議員団は、議会運営委員会の運営そのものが、今回も本来の協議調整の場であるにもかかわらず、それを拒否し、多数で事前に自分たちで決めていたと思われる“投票”を押し付ける異常な事態。議運がいったん休憩となり、議員団会議を開催していると、慣例ならば会派の会議の終了をまって開催すべき議運や本会議を、日本共産党議員団ぬきで強行する暴挙が行われました。
 投票結果は、川畑氏に31票、白票が7票だった聞いています。誰が白票なのか、31人の議員はなぜ川畑氏を支持したのか、ここには、市民のみなさんにとって何か議長選挙がわかったことがあったのでしょうか。公明党を中心に、一部の会派、議員が談合による多数派工作をして、その隠れ蓑に“投票”という行動がされたことだけではないでしょうか。
 その後も、日本共産党議員団抜きで、副議長選挙まですすめています。副議長の立候補は、政新会の喜田議員のみです。投票結果は、喜田氏28票、白票9票、「山本」らしきものが1票だったそうです(山本という議員はいないのでふざけた者がいるのでしょう)。
 結局、与党5会派からは公明党川畑議長、政新会喜田副議長で、それ以外は立候補もせず、これまで「事前調整だ」と批判してきた議会内での協議よりも、議会前から議会の外で談合をして決まってたことだったのではないかという疑惑が、だれが見ても感じられるのではないでしょうか。それを投票で“偽装”したということなのでしょうか?さらに、来年、再来年も、すでに順番が決まっているのでしょうか?
 加えて、会派所属の議員による白票があったことは明らかで、候補者は立てずに、立候補者も信任しないという意味の白票を投票した無責任な会派議員も数名います。
 我が党議員団は、非民主的な議会運営による強行的に再開された議会運営委員会や本会議への出席はできませんでした。

(記:杉山たかのり)

(現在、議会運営委員会の議事録を請求中のため、後ほど文言等について修正をします)