いそみ恵子の一般質問/* --項目挿入-- */?>
2008年07月09日
市立中央病院について現在、多額の赤字をかかえ、第2次「経営健全化計画」で経営再建中の市立中央病院は、3月11日に出された中央病院のあり方検討委員会の「答申」を受け、今年度中に実施計画をまとめることとしています。 「答申」は、公立病院として病院機能を充実させ、市民から最も期待されている救急医療の充実をはじめ、緩和ケア、ヘルスケア等に新たに取り組むよう求めており、日本共産党市会議員団はこれらを評価すると同時に、実現するには、医師・看護師など医療スタッフの確保が大前提であり、その待遇改善など具体的対策を求めてきました。しかし、そのためにふさわしい経営形態を考えるべきとして、「答申」が示す「非公務員型の地方独立行政法人化」を経営形態として安易に選択しないよう求めてきたところです。 一方、総務省は、「公立病院改革ガイドライン」によって、不採算医療や、不採算地域での医療など地域に不足する医療の提供を行い、住民の生命を守る大きな役割を果たしてきた自治体病院などをつぶそうとしています。「ガイドライン」は、公立病院「改革」の必要性にふれ、公立病院において経営状況が悪化し、医師不足に伴い診療体制の縮小によって医療提供体制の維持が厳しい状況であり、「財政健全化法」によって一層経営の健全化が求められているという脅しをかけています。 とくに民間医療機関が多く存在する都市部において機能を厳しく精査し、必要性が乏しいものについては、廃止、統合が望ましく、同一地域に公的病院があれば役割を見直し、医療資源の効率的な配置に向けて設置主体間で十分協議することを求めています。同時に総務省は、「ガイドライン」にもとづき公立病院「改革」プラン策定にかかわる取り組み状況の提出も市町に求め、西宮市もその取り組み状況を県に報告し、この8月にも策定するとの回答を提出しています。市の説明によれば、この「改革」プランがあり方検討委員会の「答申」を受けて今年度中に策定するとした実施計画であるとのことです。 いま、全国的には、公立病院を再編・統合していこうという動きがあり、新聞報道によれば兵庫県も尼崎の県立病院を統合・再編するとの報道や県立西宮病院について中央病院と芦屋市立病院との役割分担を明確にし、連携を強化するとの方針が明らかになりました。果たしてこのような中で中央病院あり方検討委員会の「答申」が描いた病院機能の充実の方向にことが進むのでしょうか。市民の願いは、市民アンケートに示されているように「救急医療」や「小児救急・周産期医療」体制の充実です。民間で出来ない不採算医療の充実にこそ自治体病院の役割が強く求められており、そのためにも経営形態は、「非公務員型の独立行政法人」でなく直営でこそ、その願いを実現できるものと考えます。 そこで質問します。
|