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2009年度予算要望書
2008年09月03日

環境局


(環 境 局)
1、地球温暖化抑止の取り組みについて
地球温暖化抑止の国際協定である「京都議定書」が定めた温室効果ガス削減の『第1約束期間(2008年〜12年)』が今年スタートした。地球温暖化抑止は、一刻の猶予も許されない人類的課題である。21世紀の世界を持続可能な経済・社会とするために、温室効果ガスの大幅削減を実現する中・長期の目標にもとづく対策がとりわけ急がれる。本市の場合も、「西宮市地球温暖化対策実行計画」や新たに策定された「第2次西宮市地球温暖化対策実行計画」にもとづいて取り組まれているが、まだまだ不十分な状況である。以下の点について予算も思い切って増やし、早急に取り組むこと。
(1)計画推進に当たっては、行政、市民、事業者の参画と協働が求められるが、特に温室効果ガス総排出量の8割を占めるといわれている産業界の削減がカギである。事業者に計画を徹底するとともに、事業者責任を果たさせること。
(2)地球温暖化対策について現在、審議中の第4次総合計画案では、増改築予定の甲子園浜・用海・夙川小学校等に太陽光パネルを設置することになっているがこれでは、不十分である。太陽光発電など自然エネルギーの導入について推進する部署も明確にし、積極的にすすめること。その際、市民への啓発も行い、広げること。また、2005年に国が廃止した住宅用太陽電池パネルの設置補助金を国に復活を求めると同時に、市として制度を創設すること。
(3)この間取り組まれている庁舎の屋上緑化や緑のカーテンも室温を下げるなどの一定の効果があったといわれているが市の既設の施設についても実施し、環境学習都市西宮としてのリーダシップを発揮し、事業者としての取り組みを強化すること。

2、ゴミをめぐる問題について
(1)大量生産・大量消費・大量廃棄型社会から、資源循環型社会へ移行させるために、さまざまな取り組みがおこなわれているが思うような効果はあがっていない。
ごみの発生を設計・生産段階から削減するために、OECDも勧告している「拡大生産者責任制度」にたって、自治体と住民に負担を押しつける現行のリサイクルシステムを抜本的に見直すよう、ひきつづき国に求めること。
(2)粗大ごみや家電4製品の不法投棄が多くなっている。特に、家電4製品の不法投棄を誘発する「家電リサイクル法」についてリサイクル料金等の製品価格への内部化を義務づけるよう国に求めること。また、パトロールや啓発を強化すること。
(3)東部総合処理センターの更新にあたっては、施設の管理・運営が民間委託され、20年間の長期契約となった。定期的に厳正なチェックを行うこと。
(4)国は、ゴミ減量の有効な方法として、ゴミ収集の有料化を図るべきとしているが、実施に踏み出した自治体では、かえってゴミが増えている。ゴミ減量につながらず、市民に負担を強いる有料化は絶対におこなわないこと。
(5)事業系などのゴミ処理手数料等が有料化され、零細な業者から苦情が寄せられている。中小零細業者のくらしを圧迫する有料化を中止すること。また、介護・老人福祉施設など入所施設について、市は、福祉的観点から処理手数料の控除を行っている。通所・通園の施設についても拡充すること。
(6)ゴミ減量、再資源化には徹底した分別が必要である。現在、審議中の第4次総合計画案では、その他プラスチック類びん等の分別収集についても取り組むとのことであるが市民の協力をえて、早期におこなうこと。また、ビンなどのリターナブル化等も促進すること。
(7)ゴミ収集の業者委託は、国道2号線以北の地域まで行われており、その業者選定は、競争入札になっている。委託を受注したい業者は、少しでも入札価格を安くするために、労働者の人件費を切り下げ、結果として、ワーキングプアを生み出している。労働者の労働条件切り下げにならないよう、賃金・労働条件を保障する「評価基準」を設けた総合評価型入札制度にすること。
(8)にこやか収集の対象を独居老人に限らず高齢者のみ世帯も含め条件を緩和し、拡大すること。
(9)燃やさないゴミ等の収集に利用しているコンテナが重く、高齢者等の負担になっている。軽量化の要望もひきつづきあり、市民に広く知らせ、軽量化や運搬しやすい工夫をおこなうこと。

3、アスベスト対策について
アスベスト対策法が一昨年施行されたが、施行後も認定対象がせまく、救済数も少ないなど様々な問題点が指摘されている。市民の命と健康を守り、不安を取り除くためにも、アスベスト対策について以下のことを実施すること。
(1)具体的被害が明らかになった場合、迅速に対応すること。
(2)解体による飛散防止策を強化するとともに、解体業者への飛散防止費用の助成制度を新設するよう国・県に求めること。また、鉄道駅、市内の公共施設、民間施設を含め日本では、工業的に使われていないはずのトレモライトなどのアスベスト使用もあきらかになっている。その現状把握と安全な除去も含め、引き続き対策を講じること。

4、大阪空港について
(1)大阪空港は、住民の安全を脅かすという点で「欠陥空港」であり、早期の撤去を求めること。それまでの間、国の責任を明確にし、航空機騒音問題解決にひきつづき努力すること。
(2)この間、法の改正で大阪空港は、事実上の格下げとなり、これまで国の責任で負担していた環境対策や空港の維持管理費用の一部を今年度は、大阪府や兵庫県が負担することになった。西宮市にも新たな負担が予想される。維持・管理費等の負担については、拒否すること。11市協は、「航空機騒音防止対策、環境整備の促進等をはかること」が目的の組織であるにもかかわらず、利用者利便の確保や空港周辺地域の活性化等を強調する中で、実態としても変質している。11市協から脱退すること。

5、幹線道路の騒音・公害防止について
(1)大気汚染常時監視測定局の配置について、現在の11局を一部統廃合するとの検討も行われているが、測定局を増設すること。その測定結果については、市民に積極的に公表すること。
(2)国道176号線は、依然として交通量が増大し、渋滞に伴う環境悪化も懸念されている。ただちに環境対策をとること。

6、神戸製鋼所石炭火力発電所からのばい煙について、市民への影響がないと断定はできない。神戸市とも連携し、対応すること。また、煙突から吐き出される浮遊粒子状物質の環境基準は、PM10が対象になっているがPM2.5の微小粒子状物質のほうが毒性がつよく肺がんや喘息を引き起こすといわれている。環境基準見直しを国に求めること。また、神戸製鋼所に対してその測定を義務づけるよう県にもとめること。

7、花火などの騒音や生活騒音におけるトラブルが増えている。特に花火については、「快適な市民生活の確保に関する条例」にもとづき、パトロールを実施しているがなお市民からの苦情が後を絶たない。パトロールの予算を増やして回数も増やし、時間も延長するなど厳正な指導を行うこと。

8、依然として産業廃棄物の不法投棄があとを絶たない。ひきつづき監視カメラの設置や徹底した立ち入り調査が必要である。不法投棄のルートと関与者を解明し、違反者はもちろん、排出者の責任で撤去させること。

9、食肉センターは、市民にとって何のメリットもないにもかかわらず、2008年度から3年間の指定管理者制度が導入され、これからも際限なく市民の税金を投入する道がひらかれた。その上、市は、基本方針として2011年度から公設民営化の道をめざすとしているがそれすらも実行されるかどうか不透明な状況である。2004年の「食肉センター検討委員会」の「提言」どおり、完全民営化か、施設を閉鎖するか明確にすること。

10、自然海浜について
(1)阪神間で唯一残された自然海浜である甲子園浜、香櫨園浜の浜辺は、鳥獣特別保護区もあり、野鳥や水生生物の観察、市民の貴重な憩いの場ともなっている。県によるヘドロ調査や実証実験施設をつくっての水環境再生実験もおこなわれたが、その結果も生かし、県と共に、ひきつづきヘドロの排出や養浜、浜をつなぐ海流の復元に取り組むなど、干潟、自然浜、海の再生をはかること。
(2)西宮浜北護岸と御前浜を総合公園として一体整備する計画は、現在、審議中の第4次総合計画案に提起されている。地域住民の声も反映させ、早急にすすめること。その際には、西宮浜に西部総合処理センターの余熱を利用した温水プール付きの地区体育館を建設するための調査費を計上すること。

11、公園整備について
(1)緑の確保、環境保全、市民の憩いの場、また緊急避難所として公園は重要な役割を果たしている。市民参加を大切にしながらも、公園の維持管理についての予算を大幅に増額し、最終的には管理者である市が責任を持って管理すること。
(2)緑の基本計画では、一人当たりの公園面積を2012年に12u、2022年には20uを目標にしているが、公園整備は依然として進んでいない。早急に公園整備を進め、街なかに公園を新たに確保すること。また、公園を整備あるいは改修するときは、利用者の意見を取り入れること。
(3)西宮浜に開設されたスケートボード場にナイター設備を早急に設置すること。
(4)老朽化した遊具やベンチ等での子どものケガを防止するため、おもいきって予算を増やし、一斉点検もおこない、一斉改修を行うこと。必要なところは、新しいものと取り替えること。公園のトイレについても順次改修し、要望のあるところでは、設置すること。身障者用のトイレも整備すること。
(5)武庫川河川敷公園の仁川部分に沈下橋が架けられ、田近野町と往来が可能となったので、遊歩道、サイクリング道の整備を早急におこなうこと。

12、市営白水峡公園墓地のトイレは、一部簡易水洗化がおこなわれ、改善も行われているが、異臭や清掃などの課題は残されている。早期に改善すること。