2009年度予算要望書/* --項目挿入-- */?>
2008年09月03日
土木局
- 近年交通事故による死亡事故が西宮市でも増加している。高齢者や障害者、車いす、ベビーカーなどが安心して通行できるよう、次のように歩道や車道を改善すること。
- 歩道の新設、拡幅をすすめること。特に、以下の箇所は急ぐこと。
- 国道171号線以南、43号線までの今津西線
(回答)
国道171号以南の今津西線のうち、県道区間(球場前線から国道2号までの区間)と旧国道以南の区間については、既に整備を完了しておりますが、残り道区間を整備するためには、用地買収や物件移転補償など多額の事業費が必要となり、本市の財政状況等から現時点では早期の事業化は困難と考えております。
なお、未整備区間の歩行者安全対策としては、下記のとおり行っております。- 国道171号以南?阪急神戸線
東側は水路に蓋掛けをして幅員1.5m程度の歩道を整備、西側は幅員1.7m程度の路側帯を確保 - 阪急神戸線?県道西宮豊中線(球場前線)
市街地再開発事業により東側に幅員9.5m程度の歩道を整備 - 国道2号?鳴尾御影東線仁辺橋
西側は水路に蓋掛けをして幅員2.3m程度の歩道を整備 - 鳴尾御影東線仁辺橋?旧国道
西側は幅員2.0m?3.0m程度の歩道整備
東側は仁辺橋付近を除いて2.5m程度の歩道整備
- 国道2号線からJRまでの津門川左岸線(社会保険事務所西側)
(回答)
津門川左岸道路(市道西第311号線)の国道2号からJR東海道本線までの整備については、現道に面して立地する工場などの用地買収や建物移転が伴うほか、JR東海道本線との立体交差や都市計画道路鉄道沿線北側との交差等の課題もあり、現在、事業の具体化を検討する段階には至っておりません。また、現況の道路幅員内での歩道設置についても、幅員が狭小なことから現時点での事業化は困難と考えております。 - 県道西宮豊中線は、交通安全対策として路側帯設置等の作業が実施されているが、引き続き電柱の移設など早期に完了するよう県に要請すること。
(回答)
県道西宮豊中線の大屋町から松並町までの区間の交通安全対策については、地元住民に加え、学識経験者をコーディネーターとして、また所轄警察、市及び県がオブザーバーとして参加した協議会の基本方針「歩行者・自転車優先の道路」に基づき、平成20年9月上旬に整備を終えたところです。
また、既存電柱については、協議会のなかでも電柱移設についての強い要請があり、県道の南側にある関電柱を民地側へ移転をすべく地権者との交渉を県の指導により関西電力(株)が行いましたが、地権者の協力を得ることはできませんでした。
なお、大屋町・田代町の県道北側にあるNTT柱については、南側の関電柱に共架できる見通しが立ち、北側電柱は無くなる予定です。 - ニテコ池南側の農業用水路について阪急高架地点まで、ふたがけ等を行い歩行者等の安全を確保すること。当面、満池谷町シーアイマンション夙川の南まで設置を急ぐこと。
(回答)
要望区間の市道西第745号線の道路幅員は約3.0mで、道路沿い東側に幅約1.1mの水路がありますが、水路沿いには転落防止柵を設置して歩行者等の安全対策を図っております。現状では、交通量も少ないことを勘案しますと、直ちに水路を暗渠化して整備する必要性は低いと考えております。 - 鳴尾御影線の春風幼稚園北側の使用されていない農業用水路については、埋めて拡幅し、歩道として整備すること。
(回答)
当水路は、雨天時の排水機能の維持のために必要な施設であり、水路を埋めるなど、水路断面を縮小して歩道として整備することは困難と考えております。 - 深津町6番街区に面する通称ザビエル道路は通学路になっているが、歩道が途切れている。早急に歩道を設置すること。
(回答)
要望区間の道路構造等を調査しましたが、道路幅員に余裕がないため、安全対策として有効な歩道を整備することは困難と考えております。
- 歩道の段差解消、傾斜の改良、路面の改良等を引き続き行うこと。傾斜については車道側をゼロとして、緩やかにつけること。特にJR西宮駅南のバス、タクシー乗降場の歩道と車道の段差が大きいのでJRに強く要望し改善すること。
(回答)
高齢者や障害者、車いす利用者などが安全に通行できるように、平成2年度から継続的に段差解消等の歩道改良事業に取り組んでおり、今後も計画的に実施してまいります。
JR西宮駅南側駅前広場のタクシー乗降場における歩車道の段差解消については、引き続き駅前広場の当該部分を管理するJR西日本に改善を要望してまいります。 - 歩道における自転車通行で、歩行者との接触事故等危険な状況がある。歩行者と自転車の安全な通行を確保するため、マナー指導の強化や自転車の歩道通行可能を示す標識・カラー舗装化を進めること。
(回答)
本市では、これまで、小曽根線や札場筋線等の幅員の広い道路において、カラー舗装の色分けや植栽帯、区画線などで歩道と分離した構造の自転車道を整備してまいりました。
今後も、警察と協力して、標識や路面標示の設置等により自転車通行における交通安全の確保に努めるとともに、交通安全協会等の関係機関と連携し、自転車運転免許証制度の一層の活用や各種活動を通じて、自転車の正しい乗り方、交通ルールやマナーについてお知らせし、自転車の安全走行についての啓発活動をより充実させてまいります。
- 道路改良等による交通安全対策について
- JR東海道線の甲子園口5丁目から天道町に至る地下道改修については、「第4次総合計画」の当初で事業を完了するべく、関係機関と協議をつめた取り組みを行なうこと。
(回答)
当地下道の改修については、国庫補助事業として採択されるよう要望しているところであり、採択された場合には、詳細設計を行うとともに、関係機関と協議を進め、早期に工事着手できるよう努めてまいります。 - 段上町1丁目4番南東角にマンションが建設され、交差点の見通しが悪くなっている。地元の各団体から信号機設置の要望が出ている。早急に設置すること。
(回答)
西宮警察署に確認しましたところ、当該交差点は一時停止規制による対策を実施しているため、現時点での信号機の設置は難しいとのことですが、引き続き交通安全対策について警察と協議してまいります。 - 車庫北線と高木2号線の交差点に信号機を設置すること。
(回答)
西宮警察署に確認しましたところ、高木2号線の交通量が少ないため、現時点での信号機の設置は難しいとのことですが、引き続き交通安全対策について警察と協議してまいります。 - 高木1号線と高木2号線の交差点に信号機を設置すること。
(回答)
西宮警察署に確認しましたところ、当該交差点は一時停止規制による対策を実施しているため、現時点での信号機の設置は難しいとのことですが、引き続き交通安全対策について警察と協議してまいります。 - 国道2号線のフレンテ前交差点など歩行者の多い交差点では、歩車分離信号にすること。
(回答)
西宮警察署に確認しましたとろ、国道の円滑な流通を確保する必要があるため、歩車分離式信号機の設置は難しいが、署員による交通監視を実施するなど、引き続き交通安全対策に努めるとのことです。 - 市役所前線の阪神高架北側交差点(東西)に横断歩道と歩行者用信号機を設置し、安全対策をはかること。
(回答)
西宮警察署に確認しましたところ、当該交差点の形状から横断歩道と歩行者用信号機の設置は難しいとのことですが、引き続き交通安全対策について警察と協議してまいります。 - 通学路でもある臨港線と用海筋の交差点に、歩行者用信号機を設置すること。
(回答)
歩行者用信号機の設置については西宮警察署に要望しており、現在検討中とのことです。 - 建石線の43号線南の交差点は、浜脇幼稚園の児童や浜脇中学校生徒の通学路にもかかわらず、信号機も横断歩道もなく危険である。早急に信号機を設置すること。
(回答)
西宮警察署に要望してまいります。 - 津門小学校南側道路沿いの旧農業用水路(津門呉羽町、今津山中町)は、安全面、衛生面、環境美化の点で撤去が必要と地域からも要望が強い。ただちに対応すること。
(回答)
現在、この地域では治水安全度の向上に向けた対策を進めておりますが、昨今の気象状況に対して当水路のような旧農業用水路は、被害の軽減を図る一定の役割を果たしているものと考えております。
今後、当水路の断面縮小が可能となれば地域の方々の意見も踏まえ、安全面等でどのような対応が出来るか検討してまいります。 - 171号線上大市5丁目交差点(甲武橋西詰)は複雑に入り組んでおり危険である。時差式信号にすること。
(回答)
西宮警察署に確認しましたところ、当該交差点は矢印信号機等による交通制御をしており、今後とも交通状況を見た上で、交通安全対策を検討していくとのことです。 - 熊野町11番街区北東角で接触事故がある。カーブミラーを設置し、安全対策を図ること。
(回答)
当交差点の視認性は良好なため、カーブミラー設置の必要はありませんが、安全対策として、優先道路
明確化のための路面表示や、交差点マークの設置を検討してまいります。 - 県道今津東線と市道西第329号線の交差点での事故が多い。早急に信号機を設置すること。
(回答)
西宮警察署に要望してまいります。
- 視覚障害者の安全通行のために次のことに取組むこと。
- 引き続き、点字ブロック、誘導用線ブロックなどの敷設を要望に応じて速やかに行うこと。
(回答)
歩道への視覚障害者用点字ブロック、誘導用ブロック等の設置については、交通バリアフリー法を踏まえ順次取り組んでまいります。 - 歩道への駐車、点字ブロック上の自転車の放置は、視覚障害者の安全通行の妨げになっている。特に、JR西宮駅南側、フレンテ周辺、エビスタ周辺は放置自転車があり危険である。早急に対策をとること。
(回答)
歩道への駐車は違法行為であり、徹底して取り締まるよう警察に要請いたします。また、頻繁に違法・迷惑駐車が発生している場所には交通警告看板を設置したり、広報媒体を活用するなどして、マナー向上の啓発活動に努めてまいります。
放置自転車の多い場所につきましては、駐輪マナー指導を強化する一方、フレンテ、エビスタ及び鉄道事業者へも協力を呼びかけて、放置自転車対策を強化し、点字ブロック上に自転車を放置されないよう努めてまいります。 - 山手幹線の森下町の広川内科クリニック前交差点、及びJR西宮駅北に、それぞれ音響式信号を早急に設置すること。
(回答)
西宮警察署に確認しましたところ、音響式信号機は盲学校や福祉施設・公共施設等、視覚障害者の利用頻度が高い場所に優先的に設置されているため、現時点での設置は難しいとのことです。なお、JR西宮駅北側については音響式信号機になっております。
- 全市的に生活道路の補修、舗装の要望は大変多い。生活道路の総点検を行うとともに、道路補修予算を大幅に増額し、市民要望があればすぐに補修、舗装をすること。
(回答)
生活道路を含めた市道の状況については、日常の道路パトロール等により点検し、損傷箇所の早期発見、修繕に努めているところです。道路の維持修繕関係予算を一気に拡充することは、本市の財政事情を勘案いたしますと困難な状況でありますが、道路の修繕、舗装道の補修等の市民要望については、今後とも迅速に対応するよう努めてまいります。
- 山手線、市役所前線、西福河原線の拡幅は不要不急事業である。即刻中止すること。
(回答)
快適な都市生活や産業活動の利便性、災害時の代替性確保等には良好な道路ネットワークの形成が必要ですが、本市では、特にJR東海道本線以北の地域において道路網の骨格をなす都市計画道路の整備が遅れており、早期整備が課題となっております。
市役所前線、西福河原線をはじめとする幹線道路の整備は、安全かつ円滑な交通処理に必要であり、災害時の代替機能を高めるなど、災害に強く安全で安心できる街づくりに欠かせないものと考えており、厳しい財政状況ではありますが、これらの点を考慮しつつ事業を進めてまいります。
また、山手線は、兵庫県施行の建石線との一体整備を前提として、阪急甲陽線の一部を地下化して鉄道との立体交差を行うものであり、交通渋滞の緩和や安全性の確保等を目的として事業化を計画しているものです。今後、本市の財政状況も考慮しながら、兵庫県、市、阪急の三者で方針を協議したうえで、事業に取り組んでまいります。
- 山手線と建石線の整備に関連して計画されている阪急甲陽線地下化については、07年度末に事業認可が切れた。ところが、「第4次総合計画」に事業化を計画し、あくまでも強行しようとしていることは問題である。地域の住環境、自然環境破壊への強い不安から、多くの市民が中止を求めており、さらに莫大な事業費を伴う本事業計画は直ちに撤回すべきである。必要な交通安全対策については、市民の声も考慮して必要な対策を立てること。その際、わが党が提案してきた「踏み切りと連動した信号機の設置」と「歩道の確保」、さらに踏み切りと交差する建石線では車両を右折禁止にするなど、直ちに取り組むこと。
(回答)
阪急甲陽線の地下化計画については、平成17年3月市議会の所管事務報告で提案した案をもとに、地域住民の方々に説明しておりますが、なお理解と協力を得るまでには至っておりません。現在兵庫県により施行されている建石線街路事業は事業期間を2年延伸し平成21年度に完了する予定であることから、兵庫県、市、阪急電鉄の三者で当該事業にかかる今後の方針を協議したうえで、事業に取り組むこととしておりますが、交通安全対策等については必要に応じ検討してまいります。
- 県道大沢西宮線の鷲林寺交差点から国道2号線までの間の、特に阪急甲陽線から銀水橋間の安全対策を早急に行うよう、引き続き県に強く要望すること。
(回答)
主要地方道大沢西宮線は、盤滝トンネルや西宮北有料道路の南伸事業の整備完了により、利便性が大きく向上したことに伴い交通量が増加し、朝夕の通勤時間帯に渋滞が発生するなどの問題が生じております。
このため、市としても道路管理者である兵庫県に対し、これまでも渋滞の解消や交通安全対策が図られるよう要望してまいりました。
現在、兵庫県では、国道2号から神原小学校までの約1.6kmの区間を都市計画道路建石線街路事業として整備中であり、阪急甲陽線との交差部約0.5kmの区間については、都市計画道路山手線との一体整備を前提として、鉄道との立体交差化を計画しております。
また、西宮甲山高校前から鷲林寺南町までの約1kmの区間については、道路改良事業として用地買収を進め、平成19年度から工事に着手しており、今年度も引き続き工事を進める予定です。
なお、阪急甲陽線との立体交差事業予定区間以北の鷲林寺南町までの約2.5kmについては、沿道の土地利用状況から見て計画的な道路拡幅が困難なことから、阪急甲陽線?銀水橋までの区間の用地取得が可能な箇所において、歩道の整備や狭隘区間の解消(電柱移設・水路の蓋掛け等)を行っております。
また、平成20年度より、銀水橋上流側に橋側歩道橋の設置工事を実施しています。年内には下部工事が完了し、引き続き、上部工の整備に取り組む予定です。
市としては、これらの事業が早期に整備されるよう、引き続き兵庫県に要望してまいります。
- 西宮浜は年々居住者や西宮浜で働く方が増加し、西宮浜連絡道路(はね橋)は重要な生活道路の役割を果たしている。現在、土・日・祝日に開閉しているが、はね橋を上げなければ通行できない船舶は皆無に等しい。はね橋は特に行事のある日のみの開閉とし、それ以外の開閉は取りやめること。
(回答)
西宮浜連絡道路は、設置時の経緯から、船の航行を確保しつつ、人・自転車の通行も考慮して、関係機関と協議を行い、現在の開閉曜日と回数を定めたものであります。
これまでも、港湾関係者等と協議してまいりましたが、現在のところ開閉実態を変更することは困難と考えております。
- 西宮浜連絡道路から臨港線までの市道については、県で取り組まれている旧港内における洗戎川排水機設置事業にあわせ、防潮堤の沖出しにより市道の拡幅と歩道の設置を行なうことになっている。旧港内のプレジャーボートの移設を早急に行い、地元住民の意見を十分聞きながら早期に実現させること。
(回答)
旧港内のプレジャーボートにつきましては、20年度より着手する予定の洗戎川排水機場設置事業に合わせて移設することとしており、港湾管理者等関係機関に早急に行うよう要請するとともに、市も協力してまいります。また、旧港の埋立や周辺整備につきましては、県・地元住民の方々と19年度より意見交換会を開催しており、今後とも意見を聞きながら事業を進めてまいります。
- 10、道路等の放置車両(バイク類も含む)は全市にみられる。市の責任で速やかに撤去すること。また、自動車メーカーの費用負担については、引き続き大幅に上げる交渉を行うこと。
(回答)
放置自動車等は道路交通に支障をきたすだけでなく、街の美観を損ない新たな放置自動車を誘発するなど、安全で快適な生活環境にも影響を与えるため、今後も迅速に適切な処理を行ってまいります。
また、自動車メーカーなどで構成された「路上放棄車処理協力会」から、路上放棄車の処理費用の一部の寄付を受けており、その寄付金等の改善拡大について要望してまいります。
- 各駅前の周辺には通勤自転車などの放置が多く、その対策は引き続き重要課題である。次のことに早急に取り組み、安全を確保すること。
- 主要な駅での駐輪マナー指導については、指導員の配置時間の延長など行い、実効ある駐輪マナー指導を強化すること。
(回答)
駐輪マナー指導は、駐輪場の設置、放置自転車の移動・撤去とあわせて自転車対策の柱の一つであることから、今後も、現在実施しておりますマナー指導について、より効果のあがるように配置や時間帯に工夫を凝らすなど、指導の強化に努めてまいります。 - 駐輪場については鉄道事業者に費用負担を求めること。また駅から遠いところにあるため利用率が低い駐輪場については、料金を引き下げるなど利用しやすくすること。
(回答)
駐輪場の整備については、今後も鉄道事業者に対してより一層の協力を求めてまいります。利用率が低い駐輪場については、利用率向上のための対策を検討してまいります。 - 阪神甲子園駅西のダイエー周辺、阪神西宮駅南のエビスタ前、JR西宮駅南のフレンテ周辺などには放置自転車があふれ通行に支障をきたしている。市として駐輪場の増設や、商業施設による利用者へのマナー指導を強化させるなど、対策をとること。
(回答)
駐輪場の整備に関しましては、平成20年度にJR西宮駅周辺で、500台以上の駐輪場を増設いたしま
した。今後も歩道上や地下式の駐輪場の設置など新たな整備手法も検討しながら、積極的に駐輪場の整備
を進めてまいります。
マナー指導や撤去活動につきましては、より効果の上がる配置や時間帯を検討してまいります。また、
鉄道事業者や大規模商業施設等に対し、より積極的な協力を求め放置状況を改善してまいります。 - 阪急西宮駅北口駅北西部で阪神間では初の立体駐輪場の建設を行うとしている。立体駐車場については、費用対効果を十分検討して進めること。
(回答)
地下機械式自転車駐車場につきましては、建設費用に加えて、維持管理費用も含めた上で、費用対効果を十分検討しながら建設を進めてまいります。
- 降雨対策について
局地的な豪雨が近年増加しており、浸水被害等を出している。- こうした局地的豪雨に対応できるよう55?/h(10年確率)の検討が進められているが、早急に協議を取りまとめて総合的対策をたて取り組むこと。
(回答)
本市では、降雨強度47mm/h(6年確率)に対応した雨水整備を進めてまいりましたが、近年の局地的な
豪雨に対応するため、既存の水路や管渠の整備・改良とあわせ、新たに流出抑制対策の考え方を導入することにより55mm/h(10年確率)に対応した雨水計画の策定を進めております。また、雨水計画の策定に際しましては、雨水放流先の二級河川との整合が必要となることから、出来るだけ早く関係機関との協議を取りまとめたうえ、現在策定中の第4次総合計画の期間内の事業着手を目途に、時間雨量55mm/hに対応する事業認可の取得に努めてまいります。 - 呉羽ポンプ場の能力が低く、排水が十分でない。増強のためにポンプ能力を早急に引き上げること。
(回答)
呉羽ポンプ場が受け持つ排水区域においては、一部地域の雨水排水施設が未整備であることなどから浸水被害が発生しておりました。このことから、未整備地域解消に向け、平成19年度より雨水管渠の整備に着手しており、平成20年度末には完成する予定となっております。また、呉羽ポンプ場の排水能力の増強につきましては、以前より検討を進めておりましたが、平成19年度に現有建屋内でのポンプ施設の増設が可能との判断がなされたことから、ポンプ設備増設に向けた実施設計を平成21年度に着手し、22年、23年の2ヵ年をかけ増設工事を実施いたします。 - 緑地を保全し、学校の運動場・公園等に遊水池を設置する取り組みが進められている。引き続き遊水池を増やすとともに、農地の拡大など流出抑制策を一層講じること。
(回答)
局地的かつ短時間に発生する集中豪雨に対する浸水対策としましては、既存の水路や下水管渠の整備・改良を行うとともに、学校・公園等の公共用地を利用した流出抑制対策は有効と考えており、これまでに小中学校のグラウンドを利用したオンサイト貯留施設を30校で整備し、今後も、毎年度4?5校において施設整備を進める予定です。また、緑地や農地の保全拡大は流出抑制対策に有効ではありますが、所有者の権利や多数の部局が関係するなどの問題がありますことから、今後どのような対策が取れるのか検討を進めてまいります。 - 7月に六甲山系に降った集中豪雨が、親水公園となっている神戸市の都賀川に鉄砲水となって集中し、尊い命が失われる事故があった。西宮でもかつて夙川で同様に水死者を出している。東川や夙川など、親水公園を整備している2級河川における集中豪雨時の緊急避難情報・警報等については、人命救助第1に早急に県とも協議し取り組むこと。
(回答)
7月28日に発生した都賀川の水難事故を受け、県は今後、東川や夙川を含む表六甲の親水河川において、川の入り口や橋の下などに避難の方向矢印や注意喚起の看板を設置するとともに、大雨、洪水注意報および警報発令時に回転灯により注意を促す警報システムを来年度の出水期までに整備する予定と聞いております。
一方、西宮市としては、別途の対応として、大雨、洪水警報が発令されたとき、あるいは時間雨量が30mmを超えたときには、消防局が夙川や東川、その他の親水的な河川を巡視、並びに増水注意の広報を行うこととしました。
また、平成14年の夙川水難事故を受け、県は夙川に注意看板やタラップを設置する対策を実施しました。西宮市においても、市内の学校や公園に一時的に雨水を貯留する施設をこれまでに34箇所整備しております。
今後とも、この施設については引き続き整備を進めるとともに、県をはじめとする関係機関と連携し、水難事故防止を図るため、ハード、ソフト両面から安全・安心の対策に取り組んでまいります。
- 武庫川治水対策について
- 武庫川の治水対策については、県が進めている新規ダム建設しか選択肢がないような「武庫川水系河川整備基本方針(100年確率)」の方向ではなく、「ダム建設のゼロベースからの検討、総合治水の検討」をした武庫川流域委員会の「提言」を尊重し、進めること。
(回答)
「武庫川流域委員会」の提言内容では、将来計画となる基本方針は治水安全度を100年確率とし、基本高水は4,651立方メートルと定め、これに対応する治水対策としては河道拡幅、流域対策および洪水調整施設で分担するとしており、兵庫県が策定された武庫川水系河川整備基本方針とは大きな違いはないと考えております。また、河川整備計画については平成21年9月に原案が示される予定で、現在、「武庫川総合治水推進会議」において、目標流量と治水安全度、流域対策や既存ダムの実現性、新規ダムの環境への影響などについて検討作業を進めており、検討過程においては必ずしも新規ダムを最優先とするものではないと考えております。
市としましては、人口と財産が集積した武庫川の下流域が天井川であり、また、兵庫県が策定した浸水想定区域図による洪水被害の範囲が、市街化区域の面積、人口の半数以上であること、近年の異常気象が原因とされる過去の実績を超えた豪雨による各地での洪水発生などから、1/30確率の安全度を確保した河川整備計画の策定を兵庫県に要請しております。 - 武庫川下流域では、堤防補強や河床掘り下げ、床止めや潮止め堰の撤去についても県に申し入れ1日も早く武庫川下流域の安心安全を確保すること。
(回答)
兵庫県においては、平成16年3月に「武庫川堤防技術検討委員会」の報告を受け、平成17年度より武庫川下流域の堤防強化工事に着手し、安全性を増す必要のあると指摘を受けた区間の整備を完了しており、現在、「武庫川流域委員会」の提言を受け、さらなる堤防強化や河床堀下げ、床止めや潮止め堰を含めた対策について、治水、利水、環境面からの検討を「武庫川総合治水推進会議」を中心として進められております。本市としましては、「同推進会議」を精力的に進め、1日でも早く安全・安心を確保した河川整備計画を策定されるよう兵庫県に要望してまいります。
- 集合住宅敷地内通路に埋設されている上水道配水管、下水排水施設については、早急に市が責任をもって維持管理すること。
(回答)
集合住宅敷地内通路に埋設されている給水管及び下水排水施設は私有の財産であることから、その所有者において維持管理をしていただくのが原則であります。
しかしながら、公共下水道への接続時に市の助成を受けていない集合住宅の下水排水施設については、その改修時に支援する方法と内容について財政状況も勘案しながら検討してまいりたいと考えております。