12月3日の12月定例会初日、日本共産党西宮市会議員団が提案していた「西宮市議会における海外視察を廃止する決議」が賛成多数で採択されました。
西宮市議会では、震災後、それまで実施されていた海外視察が、毎年会派間の合意で中止の措置をとってきましたが、日本共産党西宮市会議員団は廃止を求め続けてきました。今年6月議会、党議員団として「西宮市議会における海外視察を廃止する決議案」を提出、設置された議会改革特別委員会に付託され、審議をしてきましたが、10月27日に片岡副委員長(西宮グリーンクラブ)が反対、賛成多数で採択され、12月定例会初日に、本会議で採決が行われたのです。
反対をした西宮グリーンクラブは、「視察を全面否定するものには賛成できない」との意見を述べ、いまだに税金での海外視察にしがみつく会派の姿勢が表れています。他に無所属議員が一人反対しました。
特別委員会の審議でも「今の時代、非常に難し」「一旦廃止するべき」「海外視察は効果がうすい」「国内の視察を優先すべき」などの意見から、廃止すべきとの意見が多数を占めました。
(記:杉山たかのり議会改革特別委員会委員)
以下に、採択された決議案を掲載します。
西宮市議会における海外視察を廃止する決議(案)
平成7年2月3日の各派幹事長会において、阪神・淡路大震災での被災状況を考慮し、平成7年度の西宮市議会議員の海外行政視察旅費は計上しないことの確認を行った。以後、今日に至るまで海外行政視察旅費は計上されていない。
しかしながら、海外行政視察を行う裏づけとなっている「西宮市議会議員の海外行政視察実施について」(昭和62年3月19日 各派幹事長会決定)は、廃止も改定もされておらず、予算計上さえすれば実施は可能な状態にある。
市議会議員の海外視察に対する市民の批判は根強いものがあり、コンセンサスを得ることは到底困難な状況にあることから、西宮市議会は、招請による友好都市等への訪問以外には海外視察を廃止するものである。
以上、決議する。
平成20年12月3日
西 宮 市 議 会