2月23日(月)、西宮市議会3月定例会が始まりました。
議会初日、兵庫県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙が行われました。
現在、山田市長が広域連合長を務めているため、市当局は昨年6月市議会に河野副市長を議員として選出を市議会に要請し、議員となっていましたが、昨年末に副市長の任期が終了したため、西宮市選出の広域連合議会議員が欠員となっています。
日本共産党西宮市会議員団は、前回同様、今回も「市民の声を議会に反映させるためには、市議会から選出すべき」との立場から、「上田さち子議員が適任である」として選挙に臨みました。
選挙の投票結果は、議員44名中、有効投票42票、無効2票、河野昌弘副市長が32票、上田さち子議員が9票、よつや薫議員が1票となり、河野副市長が広域連合議会議員として選出されました。
なお、議会運営委員会では、河野副市長に37票を獲得する見込みでしたが、本会議では全く違う結果となりました。上田議員は前回は8票で、得票を増やしています。
選挙に先立ち、杉山たかのり議員が、選挙についての日本共産党西宮市会議員団としての意見を述べました。
その発言を以下、掲載します。
(記:杉山たかのり)
杉山たかのり議員の議事進行発言
日程第2 兵庫県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙について、日程に入る前に、日本共産党西宮市会議員団の意見を申し上げておきたいと思います。
前回、昨年6月議会において、山田市長が広域連合長に就任予定により、議員を辞職、新たに西宮市から議員を選出する際、日本共産党西宮市会議員団は、市民の意見を議会に反映させるためにも、行政からではなく、議会から、選出すべきであることを主張しましたが、河野副市長が選出される結果となりました。
その河野副市長が、昨年末、副市長の任期をむかえたため、現在西宮市からの議員は、欠員となっており、今回の選挙となりました。
前回の選挙後、この後期高齢者医療制度については、私がのべるまでもなく、うばすて山行き直行バスと言われるように、高齢者に対する差別医療が、国民的に大きな批判となり、国会では参議院において廃止法案が可決されるなど、状況が一変しています。
先日の総務常任委員会でも、中央病院の厳しい経営の原因のひとつに、後期高齢者医療制度が受診抑制となり、患者数を減少させていることをあげています。
広域連合議会において、市民の代表としてしっかりと議論のできる議員を選出するべきであるとして、宝塚市が市議会から議員を選出していることを申し上げましたが、その後養父市でも、市長よりも多数の支持を受けて、市議会議員が議員として選出されています。
議会の最大の役割は、行政に対するチャック機能であることは言うまでもありません。西宮市議会は、前回の選挙直後に、議会改革特別委員会を立ち上げ、市議会の改革に着手しております。議会としてのチェック機能をどう高めるのかということも含めて取り組まれています。広域連合議会についても同様のことであります。
市当局は、今回も河野副市長を議員として選出してほしいとの要請をされています。しかし、西宮市においては、昨年9月議会において、安富副市長が「副市長は市長と一心同体でございます」と答弁の中で申されており、連合長・山田市長と一心同体の河野副市長で、どうして議員の役割が果たせるでしょうか。
よって、広域連合議会議員の役割をはたすために、市議会からどうしても選出する必要があります。ここで、44名の議員から、勝手に誰かを指名するということはできませんので、わが会派の上田さち子議員を適任者として選挙にのぞみたいと考えています。
私の意見をお聞きいただく中で、議員から選出するべきと思われる方が、おおくなればと思います。
以上、日本共産党西宮市会議員団の意見といたします。