HOMEへ
野口あけみの代表質問
2009年03月03日

阪神西宮駅北地区駅前広場整備事業について


市長は、行政方針で「関係機関等と協議・調整を行い、都市計画決定等の手続きを進めてまいります」とし、1600万円の設計調査費を計上しています。この問題は、昨年の3月議会でわが党の上田議員が取り上げ、問題点を指摘しています。
簡単にまとめますと次のとおりです。阪神西宮駅北地区整備事業は、第3次総合計画見直しで第4次総合計画以降に繰り延べされていたにもかかわらず、3次総合計画年度内の今年度予算で突如として500万円の調査費がついたこと。
駅前整備は高架事業との関連ですでに一定の整備を終えており、市民的には急いでおこなう必要はなく、その計画内容も市道をわざわざ迂回する形で付け替え、道路拡幅、広場を整備する一方で、ほとんど唯一の関係者である阪神電鉄にとってはこの整備事業で分散している土地が一体化され、あらたな土地利用が可能となる。まさに阪神電鉄のための事業そのものだ、という指摘です。
その後、11月の市長選挙で山田市長は、前回選挙に続いて駅北の阪神電鉄用地を借りて事務所としました。この用地は駅前広場整備の際には、市が阪神から買収することになるところです。昨年3月議会この点でも上田議員は「よもやまた事務所にするわけはないでしょう。まさかそんなことはなかろう」と質問するまでもなく断じましたが、しかし、「よもや、まさか」が現実になり、12月議会では、道義的にどうなのかと、厳しく指摘したところです。
1年たって事業の緊急性・必要性の希薄さ、阪神のための事業といわざるを得ない事情は変わっていません。むしろ財政的にも景気悪化を受け、今後の見通しも不透明、悪化が見込まれる中、事業費23億円のこの事業はますます不要不急であり、優先順位は低いといわなければなりません。直ちに中止、または少なくとも凍結をして、見直すべきです。

<質問>
  1. 今年度500万円、新年度1600万円の調査費の内容についてお答えください。

  2. 第4次総合計画の実施計画では事業期間をH20年から24年度としています。なぜ急いで整備しなければならないのか、理解できません。駅前はきれいなほうがいい、より便利なほうがいい、それぐらいの理由では、この大不況下、やっぱり先になすべきことがあるでしょうといいたいのです。なぜ24年度完成めざすのか、なぜ、何のために整備するのか、お聞きします。