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杉山たかのり一般質問
2009年03月06日

「参画と協働の推進に関する条例」全面施行について


クリックで大きな写真を表示山田市政3期目の目玉の一つとしているのが「西宮市参画と協働の推進に関する条例」の全面施行です。
市長は行政方針で「新年度から、意見提出手続や政策提案手続など、参画と協働に関する様々な手法を定めた、西宮市参画と協働の推進に関する条例が、いよいよ全面施行となります。私はこの条例を積極的に活用し、市民が持つ豊富な知識や経験を活かして、市民の皆様とともに、よりよいまちづくりの実現に取り組んでまいります。」と述べており、市長の政治姿勢をはかる試金石にもなると思います。
この条例が制定された昨年6月議会では、市民的な議論の不足と条例内容の不十分さから、私ども日本共産党議員団をはじめ、退場をした議員、反対をした議員が多数にのぼりました。賛成をした議員からも早期の見直しを求める意見など、市長の政治姿勢に対する批判が集中する異例の事態になりました。
わざわざ早期に条例を制定した理由には、制定後の方が周知しやすいとの考えもあったのですから、この間の取り組みが、非常に重要だったと思います。しかし、私の実感では、幹部職員でさえ、この条例の正確な理解、具体的な対応について、不十分ではないのか、との疑問を持たざるを得ません。今年に入ってからのことですが、ある事業について私が当局から説明を受けた際に、意見提出手続きをする必要があるのではないかと聞きますと、担当の幹部職員は、全く返答ができない事態となったのです。
市長が本来の趣旨を尊重し運用に努めるならば、市政に対する市民の参画と協働は大きく進む可能性を持っていると私は思います。仏作って魂入れずではありませんが、全面施行とはいうものの、市の幹部職員でさえ十分に条例を理解できていないようでは、形式だけ導入というようなことになるのではないかと思います。

<質問>
  1. 新年度、「参画と協働の推進に関する条例」全面施行するうえで、条例に対する市職員の正確な理解が何よりも重要だと考えますが、条例が制定されてから7カ月たったが、実際には研修等、不十分だったのではないかと思います。これまで、どのように取り組んできたのか。また、今後どのように取り組むつもりか。あわせて、市民に対しても同様に研修を行うなど、啓発を強める必要があると思いますが、どうでしょうか。

  2. 政策提案手続き、協働事業提案手続き、参画と協働の取組の予定公表、意見提出手続きについては、政策、10億円以上の事業、あるいは市が必要とする事業など、新年度の具体的な実施内容をお聞きします。

  3. 私は、市の新たな事業については市民の意見を求めることが条例の精神だと思います。例えば、東部総合処理センターの更新と運転管理について、同一事業者に建設と20年間という長期の運転管理を委託するというはじめての試みであり、甲子園9番町市営住宅建て替え事業は、はじめて実施するPFI事業です。これらの大型公共事業を、条例施行まえの計画化された事業だとして、条例の適用をこばむのではなく、さかのぼってでも、市民への啓発も兼ねて、積極的に活用するべきではないか。