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2010年度予算要望書
2009年10月19日

はじめに


 2009年8月30日投開票が行われた衆議院選挙で、国民のくらしや平和を壊してきた自民・公明政権が国民のきびしい審判を受け歴史的大敗を喫し、変わって民主党中心の政権が発足しました。今回の選挙で国民が否定したのは、弱者切り捨て、効率優先の「構造改革路線」であり、求めたのはくらしや福祉の充実でした。
 深刻な不況が続く中で、「使い捨て」の不安定雇用が全労働者の3人に1人にまで広がり、年間収入が200万円にも満たない「働く貧困層」が1000万人を超えており、このような事態の打開を進めることが、政治に求められている緊急課題です。
 新しい政権は、選挙で示された国民の声を的確に捉え、それに誠実に応えていくことが求められています。4月に廃止された生活保護の母子加算の復活や公立高校授業料無償化、無駄な公共事業の見直しなど一定前向きの変化がつくられていますが、一方で、消費税増税や議会制民主主義を否定する動きも強まっていることは問題です。
 このようななか西宮市では、このほど2008年度決算が発表され、17億円の30年連続黒字決算となりました。基金は140億円にものぼるなど、改めて321億円の財源不足を理由に強行した、市民サービス切り捨ての「第3次行革」が誤りであったことが明らかになりました。財政の好転を受け、今こそ住民福祉増進の立場で市民のくらしをバックアップするべきです。
 日本共産党市議団は、この間多くの団体や個人の方々から要望をお聞きしてきました。それらを取りまとめ、「2010年度西宮市当初予算編成に対する申し入れ書」を作成しましたので、ぜひとも新年度予算編成にあたっては、市民の切実な声をくみ上げ、具体的に反映されるよう申し入れます。