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佐藤みち子の一般質問
2009年12月11日

公立幼稚園の統廃合は撤回せよ


西宮市内には、私立幼稚園が40園あり、2009年5月1日現在8,075人が入園、公立幼稚園が21園1638人で合計9713人の子どもたちを保育しています。就学前児童数の34%が幼稚園に通っています。約8割が私立幼稚園に通園し、幼児教育では大きな役割を担っています。

西宮市立幼稚園教育振興プラン(素案)は、市内を7ブロックに分け、2011年(平成23年度)より順次6園を廃止し、2014年(平成26年度)より15園体制とするのが今度の素案の中身です。公立幼稚園を統廃合し保育所に転用することやその効果額で私立幼稚園の就園奨励を増やすというものです。この素案からは西宮市全体の幼児教育をどうしていくのかという視点がまったくなく公立幼稚園の統廃合先にありきと言う内容になっています。

さて、西宮市立幼稚園案内によりますと、園区はありません。徒歩で通園が可能な幼稚園であれば、どこの幼稚園でも申し込みでききます。と書かれてありますが、現実には公立幼稚園は、すべての小学校区になく今でも徒歩で通園できません。統廃合になればさらに幼稚園が遠くなりますが、幼い子どもたちに犠牲を強いることになります。
日本共産党は今回の市の考え方には到底賛同できるものではありません。
この素案に対して、「あまりにも拙速ではないか」「4歳児の募集時に定員を超え抽選が行われている、むしろ募集をふやしてほしい」「保護者や地域住民に十分に知らせることなく統廃合を進めるのは納得がいかない」など、統廃合対象の幼稚園から要望書が出されています。市では、2009年8月10日から9月10日までパブリックコメントを実施しました。

<質問>

  1. 西宮市は、西宮市立幼稚園教育振興プラン(素案)に対するパブリックコメントを2009年8月10日から9月10日まで実施し、約1万5000人の市民から意見が寄せられたと聞いていますが、どのような意見が寄せられているのでしょうか。
  2. 西宮市は素案については、今後説明会をするとしていますが、該当する園だけでなく全市的な問題です。いつ、どんな形で誰を対象に説明会をするのでしょうか。
  3. 保護者や地域からも、公立幼稚園の統廃合はあまりにも拙速だという声が出されています。この素案は撤回すべきではないでしょうか。