9月1日から始まった9月定例議会が10月1日で終了しました。従来は12月議会で行っていた前年度の決算審議ですが、ほぼ来年度予算の大枠が固まる12月議会で決算審議をしても、その教訓を翌年度予算に反映させることができないと、わが党議員団が9月に行うよう繰り返し求めてきましたが、3年前から9月審議が実施されています。
08年度西宮市決算の特徴は、前年度から中核市になったことによる国や県からの交付税や補助金の流れの変更とともに、一部の県の業務が西宮市に移管されたこと。人口増によって住民税などの収入が伸びましたが、「行革」の最終年度として市民サービスの切捨ての総仕上げの年度でもありました。
08年度の決算では約17億円の最終黒字であるとともに、基金(家庭で言えばいわゆる貯金)が140億円にものぼることも明らかに・・。急激な人口増で、上ヶ原小学校などでは、子どものための遊具まで撤去してプレハブ教室を建てざるを得ない深刻な事態です。この様に「人口が増えるのは西宮の人気があるから」だ、「大型の商業施設を増やせば賑わいができる」として、そのことによる影響や市のサービスがきちんと提供できるかの検証もせずに街づくりを進めてきた山田市政。日本共産党西宮市会議員団としてはこうした歪みを認めるわけにはいかないという立場で、本会議最終日に決算反対討論を行ない、採決にも反対。ちなみに他の会派と無所属議員全員は賛成。使ったお金は仕方がないという考え方では教訓が生かせないのでは?と思った場面でした。