昨年9月に突然フレンテ西宮からの撤退を表明したコープこうべ。
西宮市が2階と3階をコープから8億円で買い取ることを条件に、コープが地下一階と一階で営業を続ける為の予算が6月議会で可決されました(日本共産党市会議員団は条件をつけて賛成)。その後、誘致に応募してきた4事業者の中から、家具・インテリア量販店の「ニトリ」に賃貸することが当局から報告されました。家賃は坪4725円(月総額約860万円)で、西宮市が採算ラインとしてきた坪4749円をわずかに下回る金額です。
しかし、あくまで「ニトリ」はコープなどが負担している(月額300万円)駐車場の協力金は払うつもりは無く、負担するのであれば家賃などをさらに引き下げよという立場であり、協力金を払っているコープなどとの不平等さが問題になってきます
コープの当初の売り上げが約半分にまで減る一方で、第3セクター(西宮都市管理株式会社)に払う管理費や駐車場協力金がコープこうべの経営に大きな負担となっていました。コープの再三の経費の値下げ要求にまともに対応しなかったことや、第3セクター出資企業の関連会社が関係業務の随意契約であぐらをかいてきたこと、さらには、長年の都市管理(株)へ市の職員の天下りなど、西宮都市管理(株)の在り方が問われています。
いずれにしても、西宮市が毎年10億円近いお金を都市管理(株)に貸付をして自転車操業に手を貸してきたことのツケが現れた結果です。今後は議会でも、都市管理(株)の破産も含めた今後の方向性を検討していくことになります。(まつお議員のかわら版より)