HOMEへ
2011年度予算要望書
2010年08月26日

中央病院


  1. 日本共産党議員団は、この間中央病院の再建については、建て替えが不可欠であることを主張し、第4次総合計画に早期に盛り込むよう求めてきた。市は、市長所信表明で、「移転・建て替え」の考えを示し、これまでの方針を転換することになった。
    現時点の到達点としては、2008年3月の「西宮市立中央病院あり方検討委員会」の答申であり、今後、当病院が果たすべき役割・機能、及び取り組むべき事項として、
    (1)救急医療、高度医療 (2)緩和ケア(ホスピス)病床の設置 (3)総合的ヘルスケア、市民の疾病予防・健康管理 (4)県立西宮病院との連携 (5)経営健全化の努力と経営形態の見直し、が提言されている。ここには、公立病院としてのあり方が一定しめされている。公立病院として、地域医療に大きな役割をはたさせるため、移転・建て替えを視野に入れ、以下のことを取り組むこと。
    1. 移転・建て替えについては、必要な診療科、採算性の高い病床規模、立地等、十分に検討すること。

    2. 経営形態については、独立行政法人化ではなく、市直営を堅持すること。

  2. この間、内視鏡センターや糖尿病センター、外来化学療法室など、新たな特色をもたせた展開に努力が払われている。この間初期臨床研修医の確保で一定の成果を見ることができるが、依然として医師不足により、患者数の確保はすすんでおらず、解決は急務である。現在、産科は休診、耳鼻咽喉科は応援医師の確保で外来診療が再開されているが入院は休診のままである。ひきつづき、両診療科、内科、整形外科などの優秀な医師の確保に全力をつくすこと。

  3. 救急医療については、現在、1次救急では、外科系を毎週月曜・金曜日に、2次救急では内科系、外科系を毎週月曜から土曜に、小児救急は毎週月曜、火曜日に実施している。引き続き、実施日・時間を拡充すること。特に小児救急については、365日、24時間体制が必要な「小児救急」の告知を行い、特色ある病院をめざすこと。それに必要な小児科医の確保もあわせて行うこと。

  4. 入院、外来患者とも、その7割以上が所在地周辺の上ヶ原、甲陵、甲武、平木、瓦木、深津各中学校区に集中している。これは、他地域からは交通の便がきわめて悪いことも要因の1つとなっている。市民が中央病院を利用できるよう、コミュニティバス導入について、市長部局とも連携して、真剣に検討すること。

  5. 誰もが医療サービスを受けられるよう、公立病院として無料低額診療事業を実施すること。