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2010年9月定例会
2010年09月15日

2009年度決算認定に対する杉山たかのり議員の質疑
市民要求に応える財源はある!


クリックで大きな写真を表示 9月15日、西宮市は2009年度決算認定を市議会本会議に提出し、杉山たかのり議員が「2009年度決算の財政状況と今後の見通しについて」を本会議で質疑しました。

 杉山たかのり議員は、2009年度決算認定についての議案質疑を通じて、市当局が「財政がきびしい」ことを理由に市民要求を拒否してきたことに対して、財源があることを示すために行いました。

 質疑で明らかになったことは、着実に市債(借金)が減り、財政基金等も税収が減り厳しい財政だと言いながら、前年度よりもわずか8億円しかへらず、131億円も基金積立が維持できたこと、また決算剰余金が52億円もあり、財源に活用でき、今後も50億円前後の剰余金が毎年見込めること、国の臨時交付金など経済対策予算が21億円もあり、その分市の一般財源が浮いていることなど、かなり財源的に余裕ができるような状況です。

 また、西宮市は財政がきびしいことの根拠に、財政収支試算表の財源不足額をあげてきましたが、杉山議員は、財政収支試算表の実際と、かなりかい離している事実を丁寧に説明し、「絶対視すべきではない」とただしました.
西宮市はこれに対して「あくまでも当初予算編成の数値を基に、今後の財政状況を予測した1つの指標と考えております」と答弁し、財政収支試算表の財源不足額などを絶対的なものとはしないことを明らかにしました。第3次行財政実施計画で福祉・教育を切り捨てた時には、「321億円財源不足で赤字再建団体になる」としたことから、大きく姿勢を変えたことになります。

 杉山議員の議案質疑で、経済の先行きが不透明とはいえ、市民要求に一定こたえるだけの財源が西宮市にはあることが明らかになり、同時に「財政が厳しい」という根拠も突き崩される結果となりました。

 決算の審査は、決算特別委員会で各分科会で行われますが、2011年度予案編成にむけて、どう市民要求を反映させるのかが大事になります。その点で、この質疑が意味をもってきます。