12月22日、本会議で、請願第52号「市立幼稚園受け入れ拡大を求める請願」が採決され、日本共産党、西宮グリーンクラブ、無所属議員のみの賛成少数で、否決されました。
請願紹介議員の杉山たかのり議員が、本会議最終日、賛成討論を行いました。以下、発言を紹介します。
請願第52号「市立幼稚園受け入れ拡大を求める請願」に対する杉山たかのり議員の賛成討論
ただいま上程中の請願のうち、請願第52号「市立幼稚園受け入れ拡大を求める請願」について、私から日本共産党西宮市会議員団の賛成討論をいたします。
この請願は、新日本婦人の会西宮支部のみなさんが提出された請願で、前議会「市立浜脇幼稚園、門戸幼稚園の来年度4歳児募集について臨時的措置を継続して定員を2クラス60人にしてほしいという請願に引き続くもので、市立幼稚園の定員を拡大してほしいというものです。
10月の市立幼稚園4歳児募集は、願いかなわず、浜脇、門戸両幼稚園は、30人定員で募集が行われました。
請願でも抽選結果が示されていますが、浜脇幼稚園は定員30人に対して74人が応募、抽選倍率は2.43倍、門戸幼稚園は定員30人に対して50人が応募、抽選倍率は1.60倍、この2園の定員減によると思われますが、高木幼稚園は、臨時的措置で30人定員が60人に増えていますが、118人応募で、抽選倍率1.95倍、これは正規の定員30人に対してでは、実に3.95倍にもなる応募殺到という結果となっています。21園全体でも、募集定員690人に対して831人が応募、抽選倍率は1.14倍です。
この結果を見てみると、「この不況の下、親たちの中では少しでも負担が軽く安心して保育してくれる市立幼稚園へのニーズが高まっています。」という請願趣旨の文言が真実をさしていることがわかります。厚生常任委員会では、同団体が提出したもう一つの請願、「就園奨励助成制度の拡充を求める請願」が全会一致で採択されましたが、「不況が続く昨今、小さい子を持つ子育て世代にとって幼稚園の費用負担は深刻です。夫がいつリストラや賃金カットになるかと不安に思いながら、子どものためにと、日々やりくりしています。」という請願趣旨の文言に、「切実さがよくわかる」と言われた委員の方もいました。
教育委員会は、私立幼稚園の経営を守るためには、定員は増やせないとの説明をしました。私立幼稚園の経営も守れて、市民の要望にこたえる方策を探求するべきです。
請願事項は、「市立幼稚園4歳児入園希望者は全員受け入れして下さい。」というものですが、「定員があるのに、全員は受け入れられない」とこのことをもって反対をされる委員もいましたが、ひとつの市立幼稚園で、40人も50人も抽選ではずれるような現状の中で、なんとか定員を拡大してほしいという切実な思いが。「希望者全員を」という言葉に込められており、趣旨、願いを受け止めることが、私は議会に求められると思います。
よって、日本共産党西宮市会議員団は、請願52号「市立幼稚園受け入れ拡大を求める請願」に賛成をします。