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野口あけみの代表質問
2011年02月23日

春風小学校校舎の安全対策について


 春風小学校の5棟の校舎のうち、1957年(昭和32年)建設の南東2階建て鉄筋校舎について質問します。
 この校舎は、真ん中に階段を挟んで1階東側に給食室、西側に理科室、2階東に音楽室、西に図工室と、それぞれ出入り口が1ヶ所づつしかない特別教室棟です。

 西宮市火災予防条例では「2方向に避難路を確保」しなければなりませんが、この校舎は1方向しかありません。そのため、2階については南側の窓からの非難に備えて非難はしごを用意していますが、はしごの形状は縄状であり、給食室には軒が飛び出ていて窓から真下にはしごを下ろせないため、事実上使えません。仮に軒がなく真下にはしごを下ろせても、あのふらつく縄状のはしごを子どもが降りることは到底できません

<質問>
  1. 学校における火災発生で可能性が高いのは給食室、理科室、家庭科室です。音楽室、図工室からの避難路が、給食室、理科室の真ん中にある階段のみのこの校舎について、危険性をどのように認識しているか。2方向避難路が確保されていない校舎、あるいはそこに給食室が配置されているような構造の校舎は市内にほかにあるか。

  2. 消防局にお聞きます。火災予防条例の「2方向避難路確保」の趣旨と、春風小学校の当該校舎は確保されていないがどう考えるか。

  3. 春風小学校では当該校舎を含め4棟が耐震補強工事の対象で2012年、13年にかけて予定されていますが、この校舎と北東校舎は建設されてすでに53年が経過しています。市内では同時期に建てられた校舎は多く、それ以前の建築物で現在建て替え中の夙川小が終われば、次の建て替え対象となる校舎です。また、春風小は現在2教室分の仮設教室があり、近い将来のさらなる教室不足が予測される予測地区の指定を受けています。これらと2方向避難路が確保できていない点を考え合わせると、早急に建て替えを考えるべきではないか。