7月8日、本会議で、請願第1号「西宮市立小学校・中学校に一刻も早くエアコン設置を求める請願」が採決され、日本共産党、市民クラブ改革、むの会、無所属議員5名が賛成しましたが、公明党、政新会、にしのみや未来が反対し、賛成少数で否決されました。
請願紹介議員の杉山たかのり議員が、賛成討論をしました。以下、発言を紹介します。
請願第1号「西宮市立小学校・中学校に一刻も早くエアコン設置を求める請願」に対する杉山たかのり議員の賛成討論
ただいま上程中の請願第1号西宮市立小学校・中学校に一刻も早くエアコン設置を求める請願について、日本共産党西宮市会議員団は採択すべきとの立場から、賛成討論を行います。
この請願は、昨年夏の猛暑や冬の寒さなど、子供たちが授業をうけるのにたいへん厳しい環境の中で、西宮市立小中学校の普通教室に一刻も早くエアコン設置をしてほしいという請願です。
現在西宮市教育委員会は、高校普通教室に全てエアコンを設置、小中学校では、これまでの騒音対策による空調施設整備に加え、建て替え時に設置するなどで、ようやく小学校では12校、中学校では3校が整備されています。基本的にはすべての小学校、中学校にエアコンを設置する考えを示しています。
問題は、その計画の実施時期が定かではないことです。第4次総合計画では、2018年度(平成30年度)としていますが、設計施工、経費の軽減からPFI手法による、一括整備を検討しています。その前提には、室外機を屋上設置することから、校舎の耐震化が前提となります。
耐震化については、2013年度には南甲子園小学校以外のすべての小中学校で完了予定ですが、すでに小学校6校、中学校6校で、耐震基準を満たしており、「耐震化工事の終わったところから」設置して欲しいというのは当然の願いです。
教育委員会として、一括ということだけに固執するのではなく、例えば耐震化の終わった12校、2012年度耐震化完了の学校、2013年度耐震化完了の学校などのくくりで、2回、3回にわけて、順次整備をするなどの方法は十分にとりいれることはできます。
市民文教常任委員会の審査では、「一刻も早くは、スケジュールが物理的に困難」「財政的に困難」など、反対の理由とされましたが、「一刻も早く」とは、あくまで早くという気持ちの表れで、できないことをせよということではありません。また、財政については、2010年度末基金残高は、決算見込みで約139億円、決してできない財政状況ではありません。
切実な問題であり、できる限り、学校によって格差が生じないように、教育委員会が前向きの方針を早く定められるよう、市議会として請願採択は重要です。
よって、日本共産党西宮市会議員団は請願第1号西宮市立小学校・中学校に一刻も早くエアコン設置を求める請願は、ただちに採択すべきだと考えます。以上、賛成討論といたします。