HOMEへ
2012年度当初予算編成に対する申し入れ
2011年08月30日

水道局


  1. 東日本大震災に伴う福島原発事故は、放射性物質などが大気に乗って広大な範囲に運ばれることと、その影響が長期間に及ぶことを示した。福井県にある原発関連施設でひとたび事故がおきれば琵琶湖の水が間違いなく汚染される。国および関西電力などに原発からの撤退を求めること。

  2. 2010年度決算の結果、8億7000万円の繰越利益剰余金となり、14億円の建設改良積立金をあわせ利益剰余金合計は22億7000万円となった。また、実質資金余裕としては、前年度とほぼ同じ29億円となって以前高い水準にある。この背景には、阪神間でもひときわ高い西宮市の水道料金と基本料金体系の設定がある。特に、2ヶ月で20立方メートル2184円の基本料金は近隣他市と比べても高く、低所得者や少人数家庭の負担が重い。基本料金設定を見直すとともに、公営企業として福祉の増進を図るため内部留保金を活用した水道料金の引き下げを行い、市民のくらしを支援すること。

  3. 市民生活に欠かせない水道給水事業については、福祉の観点から水道局として自主的に、生活保護世帯への基本料金免除を行うこと。

  4. 包括外部監査により指摘のあった遊休水道施設や浄水場の統廃合に伴う鯨池浄水場などの跡地については、できるだけ早い時期に市とも調整をはかり、全市的視野にたった有効活用で収入増をはかること。

  5. 下水道との統合が現在検討されているが、その場合のメリット、デメリットなどの情報を議会にも報告し、慎重に進めること。