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2012年度当初予算編成に対する申し入れ
2011年08月30日

土木局


  1. 国道176号線の整備については、整備の早期完了を国に要求するとともに、とくに名塩道路の開通については、平成26年度完成をめざす国の方針を確実に実施するよう強く要望すること。

  2. 交通事故から市民の命を守るため、とくに高齢者や障害者、車いす、ベビーカーなど市民が安心して通行できるよう、次のように歩道や車道を改善すること。
    1. 歩道の新設、拡幅をすすめること。特に、以下の箇所は急ぐこと。
      1. 国道171号線以南、旧国道までの今津西線は、一部歩道設置がされているがほとんどの区間で危険な道路である。とりわけ、「事業の手法、時期等を検討すべき路線」となっている国道2号から阪神電鉄本線区間(約620m)については、早急に歩道整備を進めること。

      2. 国道2号線からJRまでの津門川左岸線(社会保険事務所西側)に歩道を整備すること。

      3. 鳴尾御影線の春風幼稚園北側の使用されていない農業用水路については、幼稚園児の安全確保のためにも、蓋がけをし、歩道として整備すること。

      4. 阪急甲陽園駅前及び周辺の交通安全対策、とくに歩行者の安全対策をはかること。

      5. 阪急西宮北口駅北西部にある駐輪場(宝塚方面行のホーム沿い)の傾斜部は急なため、雨の時などすべりやすく大変危険である。歩行者の安全が確保できるよう改善すること。

      6. 深津小学校の北東の交差点付近の通学路が、電柱があるため極端に狭く、きわめて危険な状況にある。児童の安全確保のためにも、急いで改善すること。

      7. 中津浜線の武庫川広田線交差点以北の東西両歩道がともに狭く、夜間になると暗い。そのため、自転車の通行や歩行に危険がともなう。安全確保のため改善すること。

      8. 甲子園段上線の国道2号線からJRまでの間、狭い歩道を拡幅すること。

    2. 歩道の段差解消、傾斜の改良、路面の改良等を引き続き行うこと。傾斜については車道側をゼロとして、緩やかにつけること。特にJR西宮駅南側、タクシー乗降場の歩道と車道の段差が大きいので、その改善をJRに強く要望すること。

    3. 歩道における自転車通行の問題では、歩行者と自転車の安全な通行を確保するため、自転車の歩道通行可能を示す標識・カラー舗装化を進めること。また、基本的には自転車は車道通行となることから、必要な整備を進めること。

  3. 道路改良等による交通安全対策について
    1. JR東海道線の甲子園口5丁目から天道町に至る地下道改修工事については、いよいよ事業着工となったが、整備工事にあたっては、安全対策に留意するとともに、地下道閉鎖期間中の他の横断路への迂回について、周辺住民・利用者に十分周知すること。

    2. 今津西線の大型車両・特殊車両通行がなお増加し、住環境悪化が進んでいる。関係部局と連携し、必要な規制措置をとること。

  4. 視覚障害者等の安全通行のために次のことに取り組むこと。
    1. 引き続き、点字ブロック、誘導用線ブロックなどの敷設を要望に応じて速やかに行うこと。

    2. 歩道への駐車、点字ブロック上の自転車の放置、および、店舗の置き看板などは、視覚障害者等の安全通行の妨げになっている。指導するなど、現状を改善すること。

    3. 阪神甲子園駅東側歩道には、多くの放置自転車があり、たいへん危険である。早急に対策をとること。

  5. 全市的に生活道路の補修、舗装の要望は大変多い。生活道路の総点検を行うとともに、道路補修予算を大幅に増額し、市民要望があればすぐに補修、舗装をすること。

  6. 山手幹線が全面開通したことから、交通量の大幅増による周辺環境問題も懸念される。熊野工区の拡幅や、寿工区及び大谷工区の2車線を4車線にする問題については、地元住民の理解・合意を得ることなく強行しないこと。

  7. 阪急甲陽線地下化については、地域の住環境、自然環境破壊への強い不安から、多くの市民が中止を求めていたが、現在、事実上中止となっている。今後は、必要な交通安全対策について、わが党が提案してきた「踏み切りと連動した信号機の設置」と「歩道の確保」、さらに踏み切り南側の交差点は右折禁止にするなど、安全対策に直ちに取り組むこと。

  8. 県道大沢西宮線、特に阪急甲陽線から銀水橋間の安全対策を早急に行うよう、引き続き県に強く要望すること。

  9. 高速道路料金の引き下げが終わり、北部山口地域の渋滞は多少緩和したとはいえ、まだ、地域住民の生活に影響を及ぼしており、早急に渋滞解消のための対策を講じること。

  10. 西宮浜連絡道路(はね橋)は重要な市民の生活道路である。4月には夏場の開閉回数を減らした「委託契約」となったが、市民は365日24時間、いつでも通行できることを願っている。はね橋直近にはウェイクボードパーク施設ができ、さらに、はね橋をあげなければ航行できない大型船の通行もない。また、6月には開閉時間に開閉業務を怠るなど、受託業者として不適切な事態まで引き起こしている。以上のことから、新年度は開閉を中止するなど、抜本的に見直すこと。

  11. 西宮浜連絡道路から臨港線までの市道については、県による洗戎川排水機設置事業完了後、防潮堤の沖出しにより市道の拡幅と歩道の設置を行うことになっている。地元住民の意見を十分聞きながら、早期に実現させること。また、旧白鹿館の跡地開発が進められているが、臨港線、白鹿館前交差点南東部の歩行者等の待機部分が狭く危険である。安全対策をとること。

  12. 各駅前の周辺には通勤自転車などの放置が多く、その対策は引き続き重要課題である。次のことに早急に取り組み、安全を確保すること。
    1. 主要な駅での駐輪マナー指導については、指導員の配置時間の延長など行い、引き続き実効ある駐輪マナー指導を強化すること。

    2. 駐輪場の設置については鉄道事業者に費用負担を求めること。

    3. 阪急西宮北口駅南東部は、阪急電鉄の土地活用で駐輪施設を増設したが、引き続き、今津線高架事業完成に伴う土地活用を求め、増設すること。

  13. 指定管理者制度による駐輪場の管理業務の方々の労働条件について、契約更新の際、賃金の低下など労働条件が下げられるようなことがないよう、市が直接責任をもって対応すること。また、労働安全衛生上の職場環境についても、JR西宮駅北側駐輪場などのような、トイレが設置されていない職場環境を改善すること。

  14. 降雨対策について
    1. 局地的な豪雨が続いている。こうした事態に対応できるよう55?/h(10年確率)に対応する事業認可を取得し、整備を早急に進めること。

    2. 緑地を保全し、学校の運動場・公園等に遊水池を設置する取り組みが進められている。引き続き遊水池を増やすとともに、農地の拡大など流出抑制策を一層講じること。

  15. 公共下水道への接続時に市の助成制度を受けていない集合住宅敷地内通路に埋設されている上水道配水管、下水排水施設については、早急に市が責任をもって維持管理すること。

  16. 武庫川ダム建設は、国交省の結論によって、中止が決定的となった。これは、ムダ遣いを許さない市民・県民の声と運動によるものであり、専門家などの意見や民主的な議論の結論でもある。今後の武庫川の総合治水対策の具体化にあたっては、東日本大震災をうけ、その教訓をどのように反映させるかということが課題となる。ダム建設の構想が中止となった結果を重く受け止め、ダム建設の構想から中止までの経過を教訓化し、生かす立場に立つこと。同時に、急がれる治水対策については、県に対し、科学的な根拠を示して、住民の安全を守るための提案を積極的に行なうこと。

  17. 青葉台周辺の武庫川河川改修事業の計画については、関係住民の意見や要望を十分反映した計画となるよう、県に要望すること。