HOMEへ
2011年9月議会
2011年09月22日

高校通学区域拡大に関する意見書の提出を求める請願への杉山たかのり議員の賛成討論


クリックで大きな写真を表示 9月21日、本会議で請願第3号、「兵庫県教育委員会に対し『高校通学区拡大に関する意見書』の提出を求める請願」が採決され、日本共産党、市民クラブ改革(2名は退場)、むの会、無所属議員の賛成少数で否決をされました。
 請願紹介議員の杉山たかのり議員が賛成討論を行いました。以下、発言を紹介します。

:



 ただ今上程中の請願のうち、請願第3号、「兵庫県教育委員会に対し『高校通学区拡大に関する意見書』の提出を求める請願」に対する日本共産党西宮市会議員団の賛成討論を行います。
 6月30日、兵庫県教育委員会の諮問により、「通学区を全県16学区から5学区に統合・拡大」「自由学区の見直し」「複数志願制の全学区への導入」などを内容とし、実施時期を2014年度とする兵庫県高等学校通学区域検討委員会報告(素案)が発表されました。
 「素案」についての説明会は県下7ヵ所で行われましたが、平日の開催でこれ自体も非常に不十分なものですが、その中でも、「通学の負担が増えるのでは」「地域の学校がなくなるのではないか」との不安や批判が相次いでいます。
請願は、5つの問題点を指摘しています。

1、 学区拡大により、選択肢が増えるというが、現在でも専門学科や総合学科など、選択肢は多い。選抜試験によって選択肢は狭められる。
2、 学区拡大によって高校の統廃合が懸念される。
3、 学区拡大により地域から子供を遠ざける。遠距離通学の経済的負担を強いる。
4、 西宮学区での複数志願選抜制度の検証が行われていない。
5、 西宮市内の子供たちが、市内高校を希望してもいけなくなる可能性が大きくなる
です。

その上で、「市町ごとにもっと丁寧な説明会を開くなど、十分な審議と県民との話し合いの場を持ち、拙速に進めないようにしてください」という県教育委員会への意見書の提出を求めています。
 市民文教常任委員会の審査では、その他「不安が解消される具体策が示されていない。」「学区拡大にともなう選抜制度の在り方が、示されておらず、判断ができない。」など、の意見があいつぎました。
ところが、兵庫県高等学校通学区域検討委員会は、今年10月にも最終報告としようとしています。
神戸新聞が、この問題で9月15日、県下自治体の教育長へのアンケート結果を報じましたが、素案に賛成とどちらかといえば賛成をあわせると20%、反対とどちらかというと反対では32%、どちらとも言えないが39%、無回答が10%と、約半数が賛否の判断を保留したとしています。2014年度実施については早すぎると答えた教育長は4割、「時間をかけて課題解決を」と行った声も出たとしている。
最後に、「多くの人に不安感を残したままだ。検討委や教育委員会が具体的な課題対策を示さなければ、市民の理解は得られない。」とまとめています。

通学区域や選抜方式は、生徒の進路・将来や保護者の教育権に関わる重大な問題です。こうした問題を検討するには、当事者である生徒・保護者・地域住民・学校現場の参加による、地域ごとの慎重な議論の積み重ねが必要です。
 少なくとも、「素案」を前提とせず、通学区域を広げることが必要かどうかも含め、県民参加で時間をかけた議論が必要です。
学区拡大により、競争の激化や高校のさらなる「序列化」がもたらされ、高校教育の機会を奪われる生徒が増えたり、一部の高校への生徒の集中により、地域の学校の存続に関わる事態が生まれることも心配されます。
 「選択肢を増やす」ことよりも、希望するすべての生徒に、地域に根ざした十分な高校教育を保障する条件整備こそ求められていると考えます。
 
 よって、日本共産党西宮議員団は、拙速にすすめず、十分な審議と県民との話し合いを求めている、この請願は、当然のことであり、採択するべきで。以上、賛成討論とします。