次に、西宮市の財政についてです。
新年度は、第4次総合計画の見直し、中央病院の移転建て替えを含めたアサヒビール西宮工場跡地の公共施設整備計画など、公共事業整備の具体化がすすめられるだけに、正確な財政見通しが求められると思います。
西宮市財政の現状 西宮市の財政を考える(6?4)によると、2011年度3月補正予算案では、2011年度末基金残高は約160億円と、1998年以降では最も多い基金となります。決算によっては、さらに剰余金の積み増しが予想されます。
今後の財政収支見込みでは、「平成24年度以降は、景気の先行きが依然として不透明であり、市税収入をはじめとする歳入の大幅な増収が見込めないこと、また、歳出においては、扶助費などの社会保障関係経費が今後も大きく伸びていくものと見込まれることから、単年度の収支不足が拡大していくことも予測されます」と、述べています。
一方で、財政にゆとりがあると公共事業のアクセルを踏み、もう一方では、財政が厳しいと市民の要望に背を向ける、というようなことはあってはならないと思います。
<質問>
- この数年来、日本共産党議員団は、「ムダ遣いさえしなければ、市民生活を支える安定した財政力はある」と、財政状況についての見解をのべてきましたが、この市財政に対する見解を、市当局として、どう受け止めているか。
- 新年度予算案で、国民健康保険への保険料抑制のための一般会計からの繰り入れは、10億円と前年2億5千万円から大幅な増額となっている。こういったくらしを支える、福祉的な予算についての財源の投入は、地方自治体として当然のことだと思います。新年度と同様に今後も引き続き、必要に応じて増やすなど財源措置をとるべきだ思うが、どうか。
なお、国保については、一般会計からの繰り入れを前年度2億5千万円から10億円に引き上げました。保険料抑制についての効果額はどれぐらいになるか。