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杉山たかのりの代表質問
2012年03月01日

住民本位のまちづくりについて


クリックで大きな写真を表示住民本位のまちづくりについてです。
 新年度は、アサヒビール西宮工場跡地のまちづくりと、第4次西宮市総合計画の見直しという、まちづくりにかかわる問題があります。
まず、アサヒビール西宮工場跡地における公共施設整備の基本構想(素案)についてです。
同基本構想は、中央病院の移転新築とともに、西宮消防署と中央体育館の移転新築、防災公園の整備、共用駐車場の設置、南北道路の整備など、総面積は45000平米、南北道路をのぞいても、用地費、建設費等240億円、久々の巨大プロジェクトとなります。
私は、この基本構想から、また震災時の二の前にならないか危惧を感じます。
阪神淡路大震災の際、西宮市は、復興に名を借りた大型開発を、財政規模を超えて行い、3次にわたる「行革」で、市民に大変な苦労を負わせた経験をもっています。この時の教訓を肝に銘じるべきだと思います。
 一つには防災公園です。もちろん、防災という観点は大事ですが、あえて今10000平米もの公園を急いで整備する必要があるのでしょうか。津門地区のとなりの今津地区には津門住江町に、すでに震災公園があり、かりに津門にも必要だということなれば、事実上すべての小学校区に整備しなければならなくなります。
 2つには、南北道路です。北側にJR神戸線があり、「将来的に道路を北へ延伸する」ということは、現状では、財政的にみても、不可能だと思います。
 残念ながら、この2点を見ても、市の立場で十分に検討したとは思えません。
 次に、第4次西宮市総合計画の見直しについてです。
見直しについては、対象を基本計画とのことで、議決事項となります。
正確な財政見通しにより厳格な取捨選択が求められます。
 先ほどのアサヒビール跡地への公共施設整備のほかに、予算案には、防災センター、阪急武庫川駅の調査費などが計上されていますが、第4次総合計画後期の5年間の実施事業は、財政状況からみて、非常に限定されたものに絞り込まざるを得ません。
いずれにしても、必要性、優先度など、住民本位の見直しは当然です。

<質問>
  1. アサヒビール跡地の公共施設整備計画で、市財政への影響は、いったいどうなるのか。
  2. 同計画の5つの施設のうち、「防災公園」については、現時点では整備を急ぐ必要はないと思います。また、「南北道路」については、全く整備の必要はないと思いますが、どうでしょうか。
  3. まちづくりは住民本意に行うべきです。しかし、第4次西宮市総合計画の策定では、議会や審議会での審議内容が、十分に反映せず、議会からも審議会からも異論が続出しました。それは、市当局の思惑を優先したことに原因があります。今回の総合計画見直しでも、アサヒビール跡地公共施設整備でも、この教訓を生かすべきだと思いますが、どうでしょうか。その際、その事業が本当に必要なのか、どの事業を優先していくのかなど、財政状況も含めて、正確に情報を公開するべきだと思いますがどうか。