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佐藤みち子の一般質問
2012年03月05日

保育所問題について


 家庭保育所、保育ルームについてです。
 2012年2月の保育所待機児童は883人で、昨年同時期の970人から87人減っています。
日本共産党市議団は認可保育所で待機児童の解消をと、毎議会質問し市も認可保育所、分園等で入所定員を増やしてきました。2012年4月には、保育室の面積基準を堅持し公立150名、私立102名の受け入れ枠が拡大され、新設2園で120名、既存保育所2園で70名の定員を増やし新たに442名の定員が拡大されることになっています。さらに、保育ルーム7か所36名の定員増も予定し2013年4月には待機児童解消をめざしています。
現在、認可保育所以外に家庭保育所6カ所39名、保育ルーム19か所86名、計132名の子どもたちが入所しています。家庭保育所は主に産休明け保育を担い昭和48年から実施されてきまた。保育ルームは待機児童の解消を目的として、児童福祉法に基づく家庭的補助事業として国庫補助金を活用し2001年(平成13年)から実施しています。家庭保育所等の保育料は、給食が実施されていないことや延長保育、施設の経費が認可保育所に比べて安い等の理由で認可保育所の半額から6割程度に設定されています。  
しかし、認可保育所同様、延長保育や給食を実施している家庭保育所では延長保育料や給食費等は保護者の負担になっています。家庭保育所の保育時間は平日朝8時から午後5時半、土曜日は朝8時から午後1時と要綱で決められています。延長保育については保護者と協議により決定することができる。とし延長保育料は30分350円です。これも要綱で決まっています。平日、朝7時半から午後6時までの延長保育をうけた場合、認可保育所、保育ルームは通常保育のため保護者の負担は保育料のみですが、家庭保育所では朝30分と午後30分の計1時間の延長保育料がかかります。月20日利用すると14000円で、保育料と合わせると家庭保育所の方が負担が大きくなってしまいます。また、4月に認可保育所に入所を申し込む際には2点の加算があるものの確実に認可保育所に入所できる保障はありません。
たけのこ家庭保育所は、「家庭保育所に子どもを預ける保護者が、少しでも金銭的負担や保育所入所の不安を解消し子育てと仕事に専念出来るように」と毎年、市と交渉しています。若いお母さんたちが涙ながらに「認可保育所に入所できるのか不安」と、訴えているのを私は胸、痛む思いで聞いてきました。100人以上の子どもたちが家庭保育所等に入所し、今後も保育ルームを増やす予定にしています。市の保育行政でも重要な役割を果たしていますが保育士の賃金、子どもの処遇でも認可保育所と大きな差があります。保護者が安心して預けることができるように改善すべきは思い切って改善すべきではないでしょか。

<質問>

1.家庭保育所や保育ルームは、おもに3才未満児を保育しているため、再度、認可保育所に入所を申し込まなければなりません。入所判定で2点が加算されることになっていますが絶対に入所できるという保障はなく保護者にとっては不安です。優先的に入所できる制度を作るべきではないですか。

2.保育料は認可保育所に比べ軽減されていますが、給食費、延長保育の負担が全額保護者負担になっており、認可保育所に比べて保育料が安くても家庭保育所の保護者の方が高い利用料負担になっています。市として長時間保育、給食について助成すべきではないですか。

3.運営基本助成費、保育補助者助成費は、子どもの入所人数によって決まっています。保育士の雇用を安定させ、運営に支障をきたさないようにするために、4月から満額を保障するべきではないですか。

4.運営基本助成費は保育料を除いた額になっています。家庭保育所、保育ルームは保護者が直接保育料を払うようになっています。保育料の滞納があれば運営費が足りずに赤字になってしまいます。認可保育所と同様に市が保育料を徴収し運営費を補助する方法に変更すべきではないですか。