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野口あけみの一般質問
2012年03月05日

高松町交差点踏み切り信号機設置など交通安全について


 交通安全はみんなの願いです。西宮市交通安全計画(案)では、自動車と比較して弱い立場にある歩行者や、高齢者、子ども、障害のある人など交通弱者の安全をいっそう確保し、「人優先」の交通安全思想を基本とし、交通事故のない西宮を目指そう、という基本理念を掲げています。
そのためには、最近頻発し社会問題化している自転車事故を防止するための特別の対策や、交通マナーの啓もうと合わせて、交通弱者を守る信号機設置や歩道整備などの交通環境の整備が行政には求められています。
 まず、具体的な問題として高松町交差点踏み切り信号機設置についておききします。高松町交差点は2011年3月に阪急今津線高架事業にあわせて改築工事が完了し、車両については県道西宮・豊中線の東西両方向に直進が可能となっていますが、交差点西側の踏み切り沿いには横断歩道が設置されていません。そのため、歩行者・自転車は、鉄道敷きを歩道代わりに乱横断している状況です。
直進化に際して2010年春ごろより地元深津協議会と、県道や高松交差点等の安全対策について話し合われ、中津浜線と高松交差点までの間で車両の30キロの速度制限と大型車の通行規制が確認、実行されていますが、交差点改良については課題が残されたままです。ここでは、3方向にしか横断歩道のない交差点は欠陥だとの厳しい指摘もなされているところです。
配布している資料をご覧ください。?が現況図です。西側に横断歩道が設置できていないのは、入れ替え線用に残った踏み切りと交差点の停止線までの距離が短く、歩道を設置すれば必要な車の滞留スペース(12m)が確保できないとの理由からです。そこで、図?です。踏み切り信号機を設ければ、踏み切りを含めて交差点とし、横断歩道設置も可能ということで、今年度には踏み切り信号機設置のための1億円の市予算が計上され、県や阪急との協議が進められてきたところです。
ところが、年度内の予算執行は困難ということで、残念ながら昨年12月議会提案の補正予算で全額減されました。当然、新年度予算案には盛り込まれるものと考えていましたが、この予算は含まれていません。
いったいどうしてでしょうか。改めて、補正減の理由と、新年度予算に含まれていない理由をまず、お聞かせください。 

質問2点目、西側に横断歩道がなく、鉄道敷き内を乱横断している大変危険な状態であることは、当然市も認識されておられることと思います。地元は西側への横断歩道の設置だけでなく、交差点信号を歩車分離にするよう求めておられます。この点も含めて、今後の取り組みについて、お答えください。

 次に交通環境整備についてお聞きします。交通安全を願う市民から、信号機設置や歩道の改善、カーブミラー設置など、私たちにもたくさんの要望が寄せられ、毎年行う予算要望では、カ所付けをして市に申し入れをしています。
さまざまな交通安全対策(安全施設の整備)のうち、信号機の設置・管理は都道府県公安委員会が行うこととなっており、現在、市に寄せられる信号機設置の要望は、地元自治会などの要望書という形で県公安委員会に提出され、設置されているところであります。市によりますと、2009年度は、信号機設置要望11件に対し実現3件、新設以外の改良は要望7件に対し、実現0件、2010年度 同じく設置要望6件に対し1件、新設以外5件に対し2件、2011年度は13件に対し、1件、新設以外10件に対し1件。 
これら要望は年度が変わっても、なくなるものではありません。実現まで要望は続きますので、この3年間だけを見ても、30件の信号機設置要望に対し、実現したのは5件、改良については、22件に対し、3件。合わせて実現率は15%、遅々として進んでいないのが現状です。また、西宮市内における信号機設置の要望は、市を通じてのものだけではなく、これ以外にも西宮警察、甲子園警察に直接寄せられているとのことでした。
県全体でも、信号機設置は年間50基ほどとのことでした。いつになったら信号がつくのか、せめて優先順位、順番はどうなっているか、要望している側にすればもっとも聞きたいところです。
ところが、これらについてはまったく情報開示されていません。市が警察に問い合わせても、市内で何か所要望が出ており、順番はどうなのか、全容については答えないとのことでした。市民の安全にかかわる重要な問題を、市当局もつかむことができず、市民にも知らされない。なぜでしょうか。少なくとも市と警察・公安委員会は、行政として市民の要望に対する説明責任を果たすべきではないでしょうか。

3つ目の質問です。信号機設置要望に関して、警察から的確に情報を掌握し、市民への説明責任を果たすことについてどう考えるか。
次に、交通環境整備=安全施設の設置や対策は信号機設置だけではありまあせん。カーブミラーやガードレールなどなど道路管理者が行うものもあります。市道は市が、県道、国道はそれぞれ県、国が管理していますが、財源とともに権限移譲を進め、たとえば、現在県が道路管理者として行っている県道の管理について市に権限移譲され、市民に一番身近な市が行うことになれば、実態に応じたきめ細かな対策がもっと迅速におこなえるのではないでしょうか。

最後、4つ目に、交通環境整備についての権限を県から市に移譲することについての考えをお聞きします。