HOMEへ
杉山たかのりの一般質問
2012年09月06日

名神湾岸連絡線について


今年に入り、名神高速道路と阪神高速湾岸線を結ぶ名神湾岸連絡線の整備の具体化が急ピッチですすめられようとしています。
国も、兵庫県も、調査費を今年度、予算計上しており、7月5日には、「名神湾岸連絡線について、早期に計画の具体化を図るため、計画段階評価を速やかに開始すること」との要望書が兵庫県、神戸市、西宮市、芦屋市の連名で国に提出されています。
要望書は、「中でも、名神湾岸連絡線は、・・・」「名神湾岸連絡線について、早期に計画の具体化を図るため、計画段階評価を速やかに開始すること」というものです。
2年半ほどの間に、同趣旨の要望書は5回提出されています。
 市議会では、昨年12月中尾議員の質問をされており、河野市長は、「当該道路の整備につきましては、周辺地域の環境への影響などの調査検討を十分に行いまして、地元住民の理解が得られますよう、引き続き計画段階評価の早期実施について、県と連携しながら国に要望してまいります。」と、答弁されています。
 兵庫県は名神湾岸連絡線整備の目的と効果として、?関西国際空港と大阪国際空港の連携強化、?国際コンテナ戦略港湾阪神港の物流強化?地域の生活環境の改善?防災力の向上による安全・安心の確保、の4点をあげています。ルートは名神高速西宮インターチェンジから今津東線を通る約2キロメートルとなっています。
西宮市民も市内事業者も、名神高速道路にも阪神高速湾岸線に、直接アクセスできることから、利用に関しては地元には恩恵はほとんどなく、兵庫県が言う目的と効果から考えて広域的な活動をする大企業に恩恵があると言えます。建設はゼネンコンの利益につながります。
仮に、今津東線上に高速道路ができれば、住環境の悪化、まちの分断が予想されます。また、数年はかかる建設時には、環境悪化と通学路の危険などの問題も生じます。
 無駄な大型事業の典型が高速道路であり、市民にとってもメリットがあるとは思えないものを、この時期に、急いで整備する必要があるでしょうか。私は、名神湾岸連絡線は必要ないと考えます。
 ですから、私は、要望書の提出時などに、「市は整備推進の立場なのか」と、都市局に問い合わせると、「整備の推進ではなく、あくまで事業化の前の計画段階評価の実施を求めているだけだ」との回答が返ってきます。しかし、要望書は早期に具体化を図ることを目的としており、市の言い訳は通用しません。


質問
@名神高速道路と阪神高速湾岸線とを行き来する交通量は、いったいどれぐらいなのか。
A名神湾岸連絡線が出来ることによって、市民、市内事業者にとってどんなメリットがあるのか。環境への影響をどう考えているのか。
B西宮市は「名神湾岸連絡線の整備の推進ではなく、あくまで事業化の前の計画段階評価の実施を求めているだけだ」と繰り返し説明をしています。そうであるならば、「早期に計画の具体化を図る」として要望を兵庫県等と連名で提出することは、ただちにやめるべきだと思うが、どうか。