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杉山たかのりの一般質問
2012年09月06日

水道料金の引き下げについて


日本共産党西宮市会議員団は、この間繰り返し、水道料金の引き下げについて取り上げてきました。私たちの考えは、
 第1に、西宮市の水道料金が1998年料金改訂時から試算すると、阪神水道の構成市で最も高く、引き下げが必要である、第2に、基本料金について使用水量を、尼崎市が月5立方メートル、これに比べて、西宮市は10立方メートルで、10立方メートルを超えない世帯は割高になっており、料金体系を見直す必要がある、の2点です。
 そして、引き下げの財源には、1998年から13年間経常収支で黒字を続けた、高すぎる水道料金により積み立てられた内部留保金、資金余裕をあてて、市民に利益を還元するべきだ。
というものです。
 さて、2011年度水道会計決算は、収益では、水需要の減少により、給水収益が1億7100万円減少、費用では、阪神水道企業団の契約水量の増加により受水費で4億5400万円増加するなどにより、約7600万円の赤字決算となりました。前年度、川上ダムからの撤退に伴う損失による赤字に引き続くものとなりました。
 それでも、利益剰余金は約22億円、損益勘定留保資金を加えた資金余裕は26億8,400万円で、前年に比べると2億8400万円減少したとはいえ、水道料金を引き下げ、市民に利益還元できる財政状況といえるのではないでしょうか。
 なお、赤字の主な要因となった阪神水道からの受水費の増額も、将来的には浄水場の統廃合による経費削減につながります。当面の水需要を見極めて、適切な経営により、水の安定供給と効率的な事業運営は、はかれると思われます。
 今年12月には、2013年度から2015年度までの財政計画を策定することとなっており、昨年9月議会、わが党上田さち子議員の議案質疑で、井田水道事業管理者は「23年度決算の状況の見極めが必要である」と答弁しています。さらに、「跡地利用に伴う・・・資金に余裕があると判断した場合には、基本料金と従量料金体系の見直しを含めて検討してまいりたい」と答弁しています。
 今回の財政計画策定では、水道料金の全体の引き下げと、基本料金体系の見直しを行うべきです。


質問
@昨年9月議会、水道料金の引下げを含めた次期財政計画の策定にあたって、「2011年度決算の状況の見極めが必要だ」と答弁されましたが、どう見極めたのか、お答えください。
A財政計画と水道料金の設定にあたって、「その時の利益はその時の市民に還元する。将来の経費負担は、将来の人に負担を求める」という考え方が欠如し、とにかく将来の経費増に対して、備えておかなければという考え方が強すぎると思う。これでは、いつになっても料金引き下げに踏み切れる訳がないと思います。長期的な利益と負担の分担についての考え方を聞いておきたいと思います。
Bその上で、具体的に料金体系の見直しを含めた水道料金の引き下げを盛り込むつもりはあるのか。料金の引き下げは、現状の資金余裕があれば十分できると思うが。