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まつお正秀の一般質問
2013年06月27日

ゴミのさらなる減量・再資源化について


 二つ目のテーマはゴミのさらなる減量・再資源化についてです
 ゴミについては市の責任で収集、焼却などの中間処理、埋立てなどの最終処分を行う家庭から出される生活系ゴミと、事務所や店舗、工場などからだされる事業系ゴミがあり、事業系ゴミについては事業者の責任において処理をしなければいけないものです。事業系ゴミは国が定めた20種類の産業廃棄物と、それ以外の事業系一般廃棄物とに分類され、産業廃棄物については、市は収集や処分に関与はせずに、事業者自ら、あるいは事業者が依頼した産廃業者によって適正に処分されるように産業廃棄物管理表(いわゆるマニフェスト)などで指導監督を行なう立場にあります。一方、事業系一般廃棄物については、事業者自らが市の処理施設に有料で運び込む、あるいは事業者が収集業者と契約して有料で収集してもらい、事業者が市の処理施設に費用を払って中間処分である焼却してもらったあと、市の責任で埋立地へ運ばれ最終処分されています。
(先ほどの資料の反対面をご覧ください)
 西宮市では平成20年に、10年後となる平成30年度までに25%のゴミ削減を目標に掲げたごみ減量推進計画であるチャレンジにしのみや25を策定し、平成23年1月には第4次総合計画に基づく市の環境計画の具体化として一般廃棄物処理基本計画に基づいたごみの減量化がすすめられており、一般家庭ゴミにおいては、今年二月から南部地域でその他プラスチック(以降その他プラと呼びます)の先行回収が行われ、4月からは北部地域も合わせた全域での回収が行われています。このことによって家庭ごみの分野では、重さでなく容積比(かさ高)で、六割を占めると言われる容器包装廃棄物が大幅に削減されることと、よく燃えるその他プラの焼却が減ることによって焼却温度が下がって焼却炉の寿命が延びることにもつながります。近年資源循環型社会が叫ばれ、資源の節約、焼却による温暖化ガス排出量の減少、最終処分場の延命につながるなど、多くの市民もこの取り組みに期待されていることと思います。その他プラ収集はまだ始まったばかりではありますが、着実にごみの減量・再資源化が進みつつあるのではないでしょうか。日本共産党市会議員団は5月17日、市民の方たちとともに市内バスウォッチングと称していくつかの市内施設を見学しましたが、その中では新たに建設された東部処理センターや、その他プラの仕分け、加工を行っている大栄環境(株)西宮事業所の見学も行ってきました。百聞は一見に如かずとはこのことで、実際にその他プラが搬入されて200キログラムを超える一m四角のベールといわれるかたまりになるまでの流れを見ることができたこと、また担当者の方から出せるものと出せないものの説明を受ける中で、我が家でもまだ混同しているところがあることも学んできたところです。そういう点からもゴミの減量・再資源化にむけた啓発の大切さをあらためて感じています。
 ゴミ問題のもうひとつの角度として、焼却されるゴミの約4割を占める事業系一般廃棄物ゴミをどう再資源化して減らしていくのかということも大きな課題となっています。一部の事業所でISO14001を取得したり、事業系一般廃棄物の半分以上を紙類が占めると言われる中で、徐々に再資源化は進みつつありますが、まだ十分とは言い難い現状にあります。ことしの二月に市が行った、事業系ゴミを排出する事業者の中でも排出量の多い特定事業者を対象にした研修会は二回目となりましたが、河野市長が挨拶で次のように述べられています。「西宮市は事業系ごみ量が兵庫県下41市町中37位となっており(これは事業系ゴミ量を人口で割ったグラム数の少ない順位ですが)、今後も事業系一般廃棄物の排出抑制が大変重要な課題となっておりますので、本市がさらなる循環型社会の推進に向けて、事業者の皆様方が主体となり、再資源化への取り組みが行えるような新たな仕組みやルート作りが大変重要であると考えている」。この発言は、事業系のごみの再資源化や減量化をはかるためには、出す側の意識はもちろん市の役割も重要だということだと思います。

そこで質問です
 1点目、この間のその他プラの回収状況や異物混入率,今後の回収目標達成や異物混入の見通しについて伺います
 2点目、その他プラの出し方について今後さらに啓発を強めるべきと思うがどうか。
 3点目、チャレンジにしのみや25における現在の達成状況と今後の見通しについて伺います
 4点目、事業系一般廃棄物の減量と再資源化について、今後具体的にどのようなことを考えているかお聞かせください。