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2013年07月09日
大阪への米軍オスプレイ訓練に関する意見書日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長と同幹事長の松井一郎大阪府知事は6月6日、菅義偉官房長官と会談し、現在米軍普天間基地に配備されている、米軍新型輸送機MV−22オスプレイの訓練の一部を、大阪(八尾空港)で受け入れる意向を表明するとともに、普天間基地の名護市辺野古への移設推進を申し入れた。その後、安倍首相はこれに対し「検討」すると答えている。 オスプレイは、昨年4月にモロッコ、6月にフロリダ州で墜落事故を起こすなど、開発段階から事故を繰り返し、多数の犠牲者を出している危険な欠陥機である。騒音被害も深刻で、普天間飛行場に配備された昨年10月から今年3月末までの半年間、宜野湾市上大謝名地区で航空機騒音が9344回発生し、前年同期比で1206回(14.8%)増だったことが明らかになっている。 八尾空港がある八尾市周辺は人口密集地で、住民生活への影響は極めて甚大であり、八尾市長も受け入れには反対を表明している。仮に、大阪での飛行訓練が実施されたら、西宮市を含む兵庫県も訓練空域になることは容易に推測される。こうなれば危険な状況がつくりだされ、市民や県民に多大な不安を抱かせることになる。 松井氏らは、訓練受け入れは「沖縄の負担軽減のため」と言うが、沖縄県民の総意は、今年1月に沖縄の全自治体と全地方議会連名で首相に提出した「建白書」で明らかなように、「オスプレイの配備を直ちに撤回すること」「米軍普天間基地を閉鎖・撤去し、県内移設を断念すること」である。沖縄県民は、他地域への負担や痛みの押し付けを決して求めていない。松井氏らの訓練受け入れ申し入れは直ちに撤回すべきである。 よって、政府におかれてはオスプレイ飛行訓練地域の拡大「検討」を直ちに中止することを強く求める。 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。 日本共産党西宮市会議員団 |