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上田さち子の一般質問
2013年09月06日

西宮市立養護学校について


いま、さまざまな障害を持つ児童・生徒が増え、特別支援教育の充実が急がれます。重度の肢体不自由の児童・生徒の教育の場である春風町にある特別支援学校・西宮市立養護学校も例外ではありません。今年は小学部33名、中学部19名、高等部18名と、昨年に比し9名増で70名となり、このため仮設校舎設置の費用が計上され、秋ごろから工事に入るとのことです。
西宮市立養護学校は、国が1979年・昭和54年4月1日に養護学校を義務教育に位置づけたのに先駆けて、1959年・昭和34年に設置されました。当初は浜脇小学校の校舎の一部を間借りする形でスタートし、昭和36年1月に現在の春風町に新築移転されたとのことです。病弱あるいは発達遅滞等で、それまで就学猶予又は就学免除となっていた子どもたちに、教育を受ける場が西宮市につくられたのです。
当時の児童・生徒は自力歩行可能だったようですが、時を経て現在では、子どもたちの障害の種別や程度の重度化、重複化が増し、ほとんどの児童・生徒は自力歩行が困難とのことで、学校内では子どもたち二人に1人の介助員が配置されています。また、一人ひとりの身体、知能の状況に合わせた学習指導が、先生方によってきめ細かく取り組まれているとのことで、平成25年度は校長先生以下、119名の態勢で学校運営がなされています。
今回、私が質問をしようと思ったきっかけは、普通学校には当然のこととしてある学校の設置基準が特別支援学校にはないということを知ったことからです。いったい西宮養護学校は施設面では、入学する子どもたちの増加に対応するために、建て増し建て増しで対応し、使い勝手の悪い状況はないのか。障害の種別や程度がさまざまであり、医療行為も常に必要な子どもたちの教育をどう保障しているのかという観点から、いま一度養護学校の実態を見てみたいと思いました。
日々、子どもたちと向き合い、奮闘されている先生方をはじめ、スタッフのみなさんに敬意を表しつつ、以下質問します。
  1. 養護学校への入学希望者が年々増加していますが、今後の見通しはどうでしょうか。

  2. 昭和34年創立の養護学校ですが、施設については創立当時の子どもたちにあった整備の方針が、障害の重度化が増している現在とでは大きなギャップがあるのではないでしょうか。複雑化する障害に対応するためにも、一人ひとりのプライバシー尊重の観点からも施設の改善についての見解をお聞きします。さらに、移転新築についての考え方をお聞きします。

  3. 今年度より、5台ある送迎バスのうち、3台が民間委託されました。これまで、子どもたちを熟知する市の介助員が付き添っていましたが、1年ごとに入札で変わる民間事業者で大丈夫か?との疑念がぬぐいきれません。コスト削減のためとして、この分野に民間委託はなじまないと考えます。新年度よりは直営に戻すべきです。答弁を伺います。