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議案383号第4次西宮市総合計画・基本計画変更の件に対する反対討論(まつお正秀)
2013年12月19日

 ただいま上程中の議案第383号、第4次西宮市総合計画・基本計画変更の件について、日本共産党西宮市会議員団は反対いたします。以下理由を述べます。
 この議案は、2018年度までの10年計画である第4次西宮市総合計画が今年度で前半が終了することから、これまでの社会情勢や国の制度の変更などに伴う西宮市を取り巻く環境の変化、また、この間の財政収支の状況などから当初の計画を見直し、情勢の変化や新たな課題などに対応すべく、当初の計画から、後期となる来年度から5年間の基本計画を見直すために提案されているものです。
 いま、当初の計画時には予想されていなかったアサヒ・ビール西宮工場撤退と、その跡地の活用については市民の関心も高くなっています。この問題は市にとって、今後のまちづくりを進めていく上でも大きな課題となっている中、市はこの土地の一部を購入し、中央病院、中央体育館、西宮消防署などを移転整備し、新たに防災公園も整備する予定としています。日本共産党西宮市会議員団としては、こうした施設の移転・整備などについては、市民の命や安全の確保、さらにスポーツ振興などの観点から必要なことだと考えます。また、基本計画見直しでは、人口フレームや財政計画は当然ながら今回実態に合って修正され、新たに西宮養護学校の建て替えが盛り込まれたことについては評価をするものです。
 しかし、今回名神湾岸連絡道の整備計画が新たに追加されていることや、一旦白紙となった阪神西宮駅北の開発など、民間主導とはいえ不要不急、あるいは必要性に疑問のある計画が盛り込まれています。
 また、この間の人口増による児童数増加の対策として、第46小学校が新設されることになりましたが、安井小学校区や春風小学校校区がこれまでの予測地区からさらに教室不足につながる監視地区になる予定となっており、今後もマンション開発などの恐れもあるなど、これまでの開発抑制策では不十分といわざるを得ません。現在の「教育環境保全のための住宅開発抑制に関する指導要綱」を、さらに規制の実効性がある条例化などによって開発抑制を行なう方向が示されていないことは、問題であると考えます。さらに、西宮市営住宅整備管理計画において、10年間で1000戸も市営住宅を減らすこととなっており、このことがUR借り上げ住宅からの移転を求める根拠の一つにもなっており、これも認めることはできません。
 以上、議案383号に対する日本共産党西宮市会議員団の反対討論といたします。