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上田さち子の一般質問
2014年03月05日

里浜マラソンと「はね橋」について


 昨年12月15日(日)、西宮市の文教住宅都市宣言50周年記念行事の一つとして、「里浜リレーマラソン」が実施されました。コースは御前浜から「はね橋」を通り、西宮浜北西護岸の多目的人工芝グランドまでで、ここをリレー形式で周回するものです。当日は朝から夕方まで、小学生のグループや職場・地域等々のグループなど、2000人以上が参加され大盛況だったと聞いています。
 私は、この計画を知ってすぐに、マラソンコースであるわずか5メートルの幅の「はね橋」を含む市道178号線の道路管理者である土木局に問い合わせをしたところ、事業の実施主体である市教育委員会から要請があり、「はね橋部分は、道路の半分のみマラソンに使用可とした」「当日は日曜日なので、はね橋は4回開閉するが、すべて中止とした」とのことでした。
 さて、当日の朝、西宮浜の方から「はね橋が通られへん」と苦情の電話が次々かかってきました。「エッ、半分は通行者のために空けているはずですけど・・・」と返事したものの、すぐに現場へ走りました。お手元写真の通り、たくさんのランナーが所狭しと走っているそばを、自転車を押しながら行き違いもできない状態。土木局からは、道路の半分は空けて生活道路として利用する市民に支障のないようにすると聞いていたのに、歩行者のためには3分の1もスペースがありませんでした。
 ちょうど12月議会中だったので、早速翌日の市民文教常任委員会で質疑。私は「多くの市民が楽しむマラソン大会には異論はないけれど、西宮浜の皆さんが歩いて、又は自転車で通行するには『はね橋』以外の手段がない」「もし、今後も続行するならルート変更をすべきだ」と、強く指摘しました。
 さて、新年度の予算には拡充事業として「にしのみや里浜リレーマラソン」第2回大会開催費用400万円が計上されています。文教住宅都市宣言50周年事業として1回限りで実施したのではなかったのか。また、同じような混乱を引き起こすのではないかと複雑な思いです。

質問
  1. 昨年12月15日に実施した「里浜リレーマラソン」について、「はね橋」をコースに設定し多くの市民に支障を与えたことの認識と市教委としてこの事業の総括はどうだったのか。また、新年度の取り組みについて伺います。

  2. (土木局に)マラソン実施にあたっては、道路の半分は市民の通行を保障するために空けると聞いていましたが、現実は3分の1も道幅が保障されませんでした。道路管理者としての見解と、第2回里浜マラソンについての考え方を聞きます。

  3. この日は日曜日でしたが、結局4回の「はね橋」開閉を中止しました。今回のマラソン大会は、あらためて、「はね橋」開閉の必要のなさを証明したと思います。ちなみに平成25年度の現時点で、はね橋を上げなければ通行できない、マストの高い大型船の通行隻数を伺います。また、新年度から、旧港周辺や旧港西側の市道178号線などの整備計画の説明で地元に入り、その中で「はね橋」の開閉のあり方を協議することになっています。協議の方向性と、いつをめどに結論を出されるのか伺います。