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佐藤みち子の代表質問
2014年06月23日

アサヒビール西宮工場跡地について


 市長は5月26日、東京都内でアサヒビールホールディングスの社長と面談し、基本協定に基づく土地購入の手続きを進めない意向を伝えたとの新聞報道がありました。このことについて議会には何の説明も報告もありません。議会軽視、議会無視の態度ではないでしょうか。
 所信表明では、「対象地における公共施設の移転整備を目的とした土地の取得は、白紙に戻します」また、「別の用途であっても、積極的に市が土地を取得することは考えていません」と述べ、これから開発の主体となるアーク不動産には、「今後見込まれる、同社による開発事業が周辺環境とも調和した良好なまちづくりとして進められることを強く要望し、地区計画制度の導入を基本に、これまでとは別の形で市として積極的に関わっていくこと、当面は、双方協議のうえで、まちづくりに関するガイドラインを策定し、第3者への売却に際しても有効に継承されるルールづくりに取り組むことなどの確認をさせていただいたところです」と述べました。果たして市長が言うような有効な積極的関与が行えるのかはなはだ疑問です。 
 市長選挙の大きな争点になったアサヒビール西宮工場跡地について、市の中心部に位置する10haもの広大な敷地を市がまったく関与せず民間まかせで開発が行われることになれば無秩序な開発を許しかねません。阪神淡路大震災後、工場が撤退した後に大型マンションが次々に建設され、住環境の悪化や学校の教室不足の問題を引き起こしてきたことは市長もご存じのはずです。民間まかせで同じあやまちを繰り返すことになりかねません。
 この問題は4月の市長選挙で大きな争点になりました。しかし、選挙結果から見て市民の意見は2分していると考えられます。選挙で勝ったからと言っていきなり白紙撤回とは多くの市民は納得出来ないでしょう。今後もこの計画については市民や議会の意見を充分聞きながら進めるようにしていくべきだと考えます。
質問します。

1、西宮市では甲子園競輪場跡地、阪神パーク跡地、阪急西宮球場の跡地に大型マンション、大型商業施設が民間企業によって開発されました。さらに、震災後、多くの工場跡地にマンションが建設されました。当時、市はどのような関与をしたのか。お聞きします。

2、アサヒビール跡地については、@これまでとは別の形で市として積極的にかかわっていく。A双方協議のうえで、まちづくりに関するガイドラインを策定しB第3者への売却にさいしても有効に継承されるルール作りに取り組む、と述べていますが、今までの大型開発とどう違うのか。お聞きします。