上田さち子の賛成討論/* --項目挿入-- */?>
2014年06月30日
アサヒビール用地購入求める決議賛成討論ただ今上程されております決議案第4号「アサヒビール跡地を基本協定に基づいて購入するよう市長に求める決議(案)」及び日程第9で上程される決議案第5号「アサヒビール跡地問題について基本協定が有効である間の議会審議を求める決議(案)」につきまして、日本共産党西宮市会議員団は5名全員が賛成であり、ただちに採択すべきとの立場です。両決議案が一体のものであることから、以下一括して討論を行います。 両決議は、先の市長選挙にアサヒ跡地計画は262億円の無駄遣い、白紙撤回すべきと公約に掲げてきたからというのがその最大の理由で、今村市長が所信表明においてアサヒ跡地を取得しないことを表明したことを受けて提案されたものです。 しかし一方で西宮市議会は、この間時間をかけて協議してきた結果として、アサヒ跡地取得の優位性、すなわち市の中心部における広大な敷地であること、緊急に整備が必要な病院など諸施設が、全市民の利用に供する交通至便な場所に移転新築可能であること、さらに土地取得費が廉価であること等から、3月議会で関係予算を圧倒的多数で議決しました。このことこそが現時点での到達点だと言わなければなりません。したがって、関係予算に賛成した者として、市長の所信表明通りことを進めることは認められず、ただちに両決議を採択し、合理的に効率的に論議を尽くし、アサヒ跡地の土地取得を行うべきと考えます。 市長にとって初議会となった6月議会の対応に、議会の常識をわきまえない次の2点を指摘しておきたいと思います。 一つは、土地を買わないという意思表示はするものの、西宮市とアサヒビール株式会社、アーク不動産株式会社の3社で締結した「基本協定」第12条(本協定の効力)、つまり、「西宮市の事情により、平成26年7月31日までに西宮市とアーク不動産株式会社との間で地位譲渡(すなわち西宮市が土地取得するということ)に関する本契約の締結に至らないときは、本協定はその効力を失うものとする」とある点を、故意に無視したことです。 本来ならこの6月議会に、土地を買わないという市長の意思として、3月議会で可決された関係予算の減額補正を提案し、真摯に議会の判断を仰ぐというのが政治家として取るべき態度でしたが、これを、9月議会以降に先送りしました。西宮市として土地取得の効力を失ってからの論議などは、何の意味もなくなることはだれにもわかることであります。ここに常識を逸脱した市長の政治姿勢が浮き彫りになったのではないでしょうか。 二つ目は、民間事業者に開発をゆだねることの危険性です。 市長は答弁で、まちづくりのガイドラインをつくり地区計画も策定して民間事業者の開発を市として関与すると言い切りました。しかし、理事者席のみなさんを含め、議場の誰がそれを信じるでしょうか。 わが党の佐藤みち子議員が代表質問で指摘しましたが、阪神淡路大震災後、大規模な工場跡地や社宅跡地等が民間開発され、マンションが無秩序に建設されました。結果として学校教室が足りない保育所が足りない事態となり、これまで西宮市はその対応に追われ続けてきたではありませんか。この間、民間が所有する土地の開発については、建築基準法の前には開発規制に有効な手立ては取れないというのが事実です。したがって、市長が言うように、アサヒ跡地をすべて民間開発にゆだねるならば、西宮の中心部にまたまた無秩序な開発を許し、その代償だけが西宮市に押し付けられることになってしまうのは、この間の代表質問等で蒼士会を除くすべての会派が指摘した通りです。 今回提案された両決議案は、48万7000市民の将来のために、アサヒ跡地はどうあるべきかを、7月31日とする土地取得契約の期限を定めた「基本協定」に沿って、緊急に論議するために必要な決議案です。本日採択された後は、市長において誠実に対応されるよう強く要請し、日本共産党市会議員団の賛成討論とします。 詳細は下記PDFをご覧ください。 ≫アサヒビール跡地を基本協定に基づいて購入するよう市長に求める決議(案) アサヒビール跡地を基本協定に基づいて購入するよう市長に求める決議の件 ≫アサヒビール跡地問題について基本協定が有効である間の議会審議を求める決議(案) アサヒビール跡地問題について基本協定が有効である間の議会審議を求める決議の件 |