HOMEへ
上田さち子の一般質問
2014年09月09日

盤滝トンネルの無料化について


 西宮市の南部と北部を結ぶ主要生活道路、盤滝トンネルの早期無料化については、平成23年(2011年)9月西宮市議会において、西宮北有料道路(盤滝トンネル)の早期無料化を求める意見書を全会一致で採択。その直後、西宮市選出の7名の県会議員も、同趣旨の申し入れを知事に行い、平成24年3月には料金徴収期間が平成33年3月末となっているのを、3年間前倒しし、無料化の時期は平成29年度末、すなわち平成30年3月末を基本とすると県と市が同時に発表しました。わが党を初め多くの議員が西宮の市議会で繰り返し論議し、求めてきた結果であります。
 さて、基本的に無料となる3年半後の29年度末までには、20億円以上ものトンネル部分の大規模改修が必要であると説明を受けてきましたが、トンネルを利用するたび「なにも改修工事はしていないのではないか」と感じています。このまま推移すると、無料化とする時期が後ろに動いてしまうのではないかと危惧するのは私だけでしょうか。
 あらためて、兵庫県道路公社の平成25年度(2013年度)決算を見てみますと、料金収入は10億3100万円で、支払利息や維持管理費、損失補てん引当金など支出額4億6600万円を差し引くと、5億6500万円の黒字となっています。その黒字分はトンネル建設時の借入金に対する償還準備金に積み立てられ、累計では123億127万2586円と、あと5億円でトンネル建設時の借入金である128億円に到達することが明らかとなりました。この他にも、盤滝トンネルの収入のうち約1割程度を毎年積み立てている損失補てん金は、2013年度決算では約22億円に達しています。まさにこの22億円にもなった損失補てん引当金の活用が、無料化の前倒しのカギを握っていることになると思います。
 本来、有料道路が無料化される前提は、建設時の借入金を清算することです。その考え方にたてば今年度中にも無料化が実現してもおかしくありません。
 以上を踏まえ以下、質問します。

質問
  1. 大規模改修について、県道路公社との協議は現時点でどのようになっていますか。また計画の進捗状況はどうか。

  2. 利用者は一日往復で500円の負担がいまも続いており、さらにこれから先も3年半続くことに対し、一刻も早く無料化をと願っています。今年度中にも128億円のトンネル建設時の借入金を清算できる状況になってきたことから、無料化を大幅に前倒しするべきです。そのためにトンネルの大規模改修には早急に県との協議を進め、盤滝トンネルの料金収入による約22億円に積み立てられた損失補てん金の活用を図るべきと思いますがどうですか。