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まつお正秀の一般質問
2014年12月08日

JR福知山線廃線敷きハイキング道について


 二つ目のテーマはJR福知山線廃線敷きハイキング道についてです。私は先月の23日に、昨年に続いてこのハイキング道を歩いてきました。三連休中の中日でしたが、今回も休日に多くの方がハイキングに来られている状況を目の当たりにしてきたところです。昨年もこの件について質問を行いましたが、市長交代という結果を踏まえ、改めて質問します。
 まず、この春の市長選立候補者に対して、21世紀の武庫川を考える会という団体から公開質問書が提出されました。公開質問書では二点の質問が行われ、一つ目は防災・減災対策や自然環境保全対策において、市民や市民団体と共同して武庫川作りを進める考えはあるか、二つ目は武庫川渓谷廃線跡ハイキング道を整備して、積極的に観光資源、環境教育の場として活用する考えを持っているかというものでした。この二つ目の質問に対し今村市長は次のように回答されています。「これだけ原型を残した廃線跡というのは全国でも珍しく、産業遺産としても貴重なものです。市とJRとの詳細な協議内容は存じませんが、JRが示す『一定の安全対策を講じる』という前提の内容を再協議し、将来の維持管理費を正しく把握するために、まずは設計コンサルに委託して、トンネルや崖面などの安全対策工事が可能なのか、またその将来も含む経費も精査すべきだと思います。観光資源や環境教育の場としてだけでなく、歴史的に貴重な建造物としても価値のあるものですので、市民の期待度と費用対効果を検証したいと考えます。以上が回答です。

 そこで質問の1点目ですが、JRとの再協議の内容についてお聞かせください。
 2点目の質問は、設計コンサルタントに委託してトンネルや崖面などの安全対策を講じるための具体化は行われているのかお聞かせください。

 つぎに、現在西宮市が観光政策の一環として取り組んでいるまちたび博について、生瀬や名塩そして武田尾に市内外からもたくさんおいでいただく取り組みとして、このハイキング道を活用することが有効ではないかという点からも伺います。
 観光政策の一環として取り組まれているまちたび博は今年で4年目を迎えました。このまちたび博にはまち歩きとまちなか体験の二種類あり、今年度は合わせて112本のプログラムが組まれています。このパンフレットが発行されておりますのでその一部を少し縮小コピーして配布しておりますのでご覧いただきたいと思います。左側はパンフレットの3ページ目ですがページ番号は1になっています。その右下にモミジが映った二枚の写真があります。右側の大きい写真は武庫川の西側にある武田尾温泉付近で西宮市域ですが、左側はトンネルのあるハイキング道を川の東にある宝塚市側にある親水広場から武田尾駅に向かうトンネルを映したもので、宝塚市域の写真です。パンフレットのページ番号20には街歩きのプログラムが紹介されており、このまちたび博における街歩きの中にこのハイキング道の宝塚市側のことが掲載されていますが、残念ながら西宮側のハイキング道のことが掲載されておらず、生瀬から武田尾まで電車で行くことになっており、取り組みの落差を感じます。先般、宝塚市がこのハイキング道でユニークな取り組みをしました。その内容は10組の男女を募集し、生瀬からトンネルを含めてハイキングをし、最後に宝塚市側の温泉旅館で食事をするという、いわゆる婚活の取り組みで、これは宝塚市の職員のアイデアで実施されたそうで、申し込みが多く最終的には15組で行なったそうです。その後カップルが誕生したかどうかは聞いておりませんけれども大変好評だったということです。
 そこでこのテーマの3点目の質問ですが、現在行われているまちたび博において、生瀬宿街道から武田尾温泉が街歩きの30番目に名を連ねています、ここは西宮の奥座敷として紹介されていますが、生瀬から電車で行くのではなく、宝塚市側よりも圧倒的に長い距離で自然渓谷を楽しめる西宮側を歩いてもらう方がまちたび博としてふさわしいと思いますが、そのことについての見解を伺います。