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佐藤みち子の反対討論
2014年12月16日

議案第505号西宮市立幼稚園において受ける教育に要する費用徴収条例制定の件について


 ただいま上程中の議案第505号西宮市立幼稚園において受ける教育に要する費用徴収条例制定の件について日本共産党西宮市会議員団は反対をします。以下理由を述べます。

 現行月額9,600円プラス入園料400円、合わせて月額1万円の保育料が2015年4月から始まる「子ども・子育て支援新制度」に伴い、公立幼稚園の保育料を応能負担に変更します。保護者の所得に応じた階層を国基準では5階層区分ですが市では9階層の区分にします。公立幼稚園は3年保育を実施していないことを踏まえ、私立幼稚園に適用する1号利用者(保育を必要としない子ども)の約90%で公立幼稚園の利用者負担を設定します。2015年4月より3年間をかけて段階的に保育料を引き上げることにしています。
 このことにより、年収360万円以上の世帯は保育料が現行より引きあがることになり、年収で見ると約8割の世帯の保育料が引きあがることになります。当局はその中には第2子や第3子が含まれているためすべての世帯が負担増になるわけではないと説明しましたが、その割合についてはわからないとのことでした。
 国が応能負担の方向性を示しているとのことですが、公立幼稚園の場合は、新制度に移行したとしても市の裁量で保育料はそのまま据え置くこともできるとされています。拙速に保育料を応能負担にするのではなく、新制度に移行しても保育料は現行で実施すべきです。
 以上、反対討論とします。