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佐藤みち子の一般質問
2015年06月29日

西宮市立養護学校建替え問題について


 西宮市立養護学校は1959年に全国で11番目の養護学校として開校しました。現在は小学部29名、中学部18名、高等部22名、計69名の児童生徒が学んでいます。その内34名が医療ケアの必要な児童生徒です。養護学校の校舎は、1960年1月に現在地に新築移転し以降、1964年、1965年、1966年に順次増改築を繰り返し、初期の校舎については、建築後50年以上を経過、雨漏りなど老朽化が進んでいます。 
 また、開校当初の子どもたちは、自力で歩行ができたり、外で遊ぶことができる子どもも多かったため、手すりを使って歩く子どもやはって移動する子どもたちのために段差の低い階段、教室内の洗面台を低い位置にしたりしていました。しかし、年々障がいの程度の重い子どもが増え、現在、在籍している児童生徒の多くが車椅子の移動、医療ケアの必要が増えているなど設備面でも対応が必要です。
 2013年9月議会でわが党議員団の上田議員がこの問題で質問をしました。当時の田近教育次長は「西宮養護学校の建替えや新築移転については早期の対応を検討すべき時期に来ていると考える」と明確に答弁しています。その後、第4次総合計画の後期計画に位置付けられました。議員団では、2014年、横浜市の市立養護学校の視察に行きました。温水プールや床暖房等障がいのある子どもたちが快適に学ぶことを考慮した設備に感心しました。
 昨年、教育委員会から春風公園の北側半分に移転する計画が示されましたが、学校関係者や保護者から児童生徒の障がいが重く隣接する敷地では長期になる工事期間中、騒音、ほこり、振動等に耐えられないという意見が出されこの計画は白紙になり、学校関係者や保護者に話を聞いて計画を検討するとの説明がありました。教育委員会として計画を立案する前に学校関係者や保護者に意見を聞くべきだったのではないでしょうか。早期の建替えは誰もが望んでいるところです。

質問 
  1. 西宮市立養護学校の建替えについては保護者や学校関係者の意見を聞いて進めるとのことだがどのような意見が出ていたのか。進捗状況はどうなっているか。お聞きします。

  2. 障がいの重い児童生徒が多く教育委員会は現地での建て替えを断念している。教育委員会として立地場所等、何を大切に建替えようとしているのか。お答えください。