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まつお正秀の一般質問
2015年12月03日

JR旧福知山線ハイキング道について


 二つ目のテーマはJR旧福知山線ハイキング道についてで、私自身として三回目の質問となります。この廃線敷きは、元々蒸気機関車用の単線として走っていましたが、時代の要請の中、別ルートで複線・電化(電気化ですが)の整備が行われたことから1986年に廃線となり、立ち入り禁止の措置が取られたにもかかわらずハイキング者が増加する一方だったことから、JRが自己責任という看板を設置しつつハイキングを黙認しているものです。休日ともなると多くの人が訪れ、秋の紅葉をはじめ四季おりおりの自然を楽しめると同時に、武庫川の壮大な自然渓谷も楽しめる人気スポットになっています。今日(こんにち)ではインターネットでもハイキングをした人たちが、素晴らしい自然と共に、昔ながらの枕木やレンガのいくつものトンネル、さらには渓谷を見下ろせる鉄橋など、非日常の体験を写真なども含めてたくさん紹介されています。
 このハイキング道は4.7Kあり、1.5Kが宝塚市、3.2Kが西宮市で西宮側の方が長く、しかも壮大な自然だけでなく、昔ながらの鉄橋やレンガ造りのトンネルなどの文化遺産を楽しむという点でも圧倒的に西宮側の方に軍配が上がると思います。また、生瀬側から歩いたハイキング道の終点からすぐ北には武田尾温泉もあり、ハイキングの後の足湯や昼食、またのんびりと温泉を楽しめる旅館などもあります。このことは、関西の奥座敷と呼ばれる武田尾地域を西宮の観光スポットとしてさらに活用できる可能性を秘めているということもできると思います。
 しかし、残念ながら宝塚側は市がJRから無償貸与を受けて正式なハイキング道として整備されていますが、西宮側においては、JRから一定の安全対策を講じた上で市への無償譲渡、こちらは貸与でなく譲渡ですけれども、この申し入れが度々ありながら、立ち入り禁止の看板が掲げられたまま多くのハイキング者が歩くという状態が今も続いています。市にとっては無償譲渡を受けた場合の崖やトンネル、橋梁などの安全性とともに、整備や維持管理費なども含めると多大な負担になるのではないかという懸念があるものと思われます。昨年12月議会での私の一般質問に対し、直近の協議内容として当局は「無償譲渡を前提とするのではなく、鉄道管理者と行政が、それぞれの立場で協力しながら廃線敷きの利活用の可能性について改めて研究していくことになっている」、との答弁がおこなわれています。

そこで質問ですが
 一点目、昨年12月議会での私の質問後におけるJRとの協議状況についてお聞かせ下さい。
 二点目、JRが以前から主張している「一定の安全対策」を講じたうえで市に無償譲渡という、この「一定の安全対策」とはどのようなことかをお聞かせ下さい。
 三点目、この10月26日の月曜日に、私が所属する21世紀の武庫川を考える会を含めた3団体で構成する武庫川円卓会議の方たちによるボランティアでのハイキング道の草刈り活動が行われたそうです。この時に工事関係者と思われる人たちに出合われ。何をしているのですかと聞くと、JRからの依頼で安全対策整備などをするための調査をしている旨の返事があったそうです。そこでこの工事内容について伺います。