佐藤みち子の一般質問/* --項目挿入-- */?>
2015年12月07日
むつみ・芦原保育所合築問題についてむつみ・芦原保育所合築について、保護者や保育士から「210人もの大規模保育所では一人ひとりを大切にする保育はできない」との声があり、2014年3月議会、2015年9月議会に保護者から請願が出されました。 この問題で市が2015年5月25日〜6月24日にかけて実施したパブリックコメントには611名から2,085件の意見が寄せられました。その中でも定員210名に対する不安、問題提起に876件もの意見がありました。その意見は、保育士に負担が大きい、保育事故が起こるのではないかと不安。保護者、祖父母などの把握は不可能に近く受け渡し事故等が不安。紛れて不審者が入れてしまう可能性があるのでは。少人数ずつの丁寧な一人ひとりの心に寄り添った保育ができるのか疑問。等です。市の説明に対しては、もっと市民や保護者、保育の現場で働く人たちの意見を聞き、関係する全ての人にきちんと説明するべき。保護者、保育士を無視した状態で計画を進めないでほしい等、厳しい意見がばかりです。8月26日、教育こども常任委員会で報告された基本方針には寄せられた意見はほぼ反映されていません。何のためのパブリックコメントだったのでしょうか。 10月11日、保護者の説明会に市長が出席しました。「現場からはそれぞれ建て替えましょうという案が出てきたのに対して統合を判断したのは私だ」と言うのが理由です。 市長は「まず150名でスタートすることを想定しています。150名でも大きいということもありますがこれは公立保育所で実績のある大きさです。平成23年度に瓦木みのり保育所が149名までいって対応できています。そこから順に大きくしていこうと考えています。順に大きくするために、むつみ保育所は閉所し、芦原保育所を残します。芦原保育所の定員は、平成30年には想定でも90人ぐらいの規模で残します。少しでも多く定員を確保するために簡易耐震を行った芦原をしばらく残します。平成30年に210名規模でスタートする予定でしたが、ご要望を受け、150名規模なら不安もないだろうということで、そこからスタートし、現場も理解し、慣れてもらって、漸進的に210名に進めていこうという政策方針を変更しました」と述べています。 市が視察した広島市、姫路市、宝塚市の大規模保育所は、乳児、幼児のブロックに分けて保育をしています。大規模なため小ブロックに分けないと保育ができないからです。市が視察した大規模保育所は1960年代〜1970年代に建設されています。当時は女性の社会進出が進みました。しかし、働こうにも保育所がなく全国で「ポストの数ほど保育所を」という大運動がおこり、公立保育所の建設が進みました。この年代に建設された保育は大規模保育所が多いです。その後、保育の実践と研究者の検証が進み、現在では保育所の規模は多くても100人という提言が出されています。その理由は、保育所は、保育時間が長時間になるため、保育士は交代勤務をしています。早番や遅番のときには、自分が担当するクラス以外の子どもの保育にあたります。その場合には送迎する保護者と面談することになり、クラス担当保育士であっても、保育所に入所しているすべての子どもを把握することが必要になってきます。所長はもちろん保育所の職員、早番・遅番を担当する嘱託職員等もすべての子どもとすべての保護者の把握が必要です。子どもの保育だけでなく保護者との信頼関係を築くためのあるべき定員について検討すべきです。 質問 1、市長は最初のスタートは210名ではなく150名でスタートすると保護者への説明会で述べている。その根拠として公立の瓦木みのり保育所が149名でも対応できたことを理由にしているが弾力運用で150名になっていただけでさいわいに事故等もなかっただけである。なぜ150名でスタートなのか。根拠は何か。お聞きします。 2、瓦木みのり保育所の本来の定員は130名である。建替え保育所の最大定員は130名とし210名まで増やすことは断念すべきではないか。市の見解をお聞きします。 3、保育所待機児童の問題を考えると保育所はまだまだ必要である。むつみ保育所の跡地に認可保育所を建設すべきである。市の見解をお聞きします。 |